自動撮影システムの選び方教えます
公開日: 2023年1月19日
更新日: 2023年3月6日
自動撮影機(自動撮影システム)とは?
「誰でも」「キレイに」「素早く」商品撮影ができる
自動撮影機は、商品撮影の知識がない方でもプロ並みの品質で、プロよりも早く撮影ができるようになる魔法のツールです。
通常では、トレードオフの関係にある「誰でも」「キレイに」「素早く」商品撮影をすることができます。撮影や編集業務の効率改善を行うだけではなく、チーム全体の業務にもいい影響を与える程、価値の高いシステムです。
環境改善は売り上げ拡大の糸口になり、数カ月から1年ほどで目に見える効果が表れます。
自動撮影機の導入後の変化(効果)
自動撮影機を導入することで得られる効果や変化の一例を紹介します。
撮影効率の変化 (例)従来20分→導入後5分
撮影から掲載前までの変化(例)従来30分→導入後10分
人員配置や人材コスト (例)何%削減、クリエイティブメンバーをマーケ専任に変更
お客様からの声の変化 (例)お問い合わせが減った、クレームが減った
商品掲載数 (例)30%増
コンテンツの種類の増減 (例)動画コンテンツを増やした、サムネイル画像が2倍に
マーケティングへの影響 (例)余った人件費や人材で部署人数を増員、LINE施策を打てるようになった
OMOの施策がスピード感もってできるようになった
売上高への影響 (例)EC単体昨対5%増、前年同月対比20%増
撮影関連コストへの影響 (例)外注費60%減、人件費30%減
従業員の満足度 (例)数値的に出せればいいが、笑顔が増えた、職場の雰囲気が明るくなった
残業の変化 (例)撮影関連部署や会社全体に影響が出た場合は全体も
クオリティの変化 (例)質は変化ないが均一化ができた、プロの写真のようになった
属人的業務の変化 (例)教育時間が激減した、誰でも撮影ができるようになった
自動撮影機の日本国内の導入事例
自動撮影機は日本国内でメーカーを問わず集計すれば概算でも700社を超えています。
オートリー(Ortery)単体では600社を超え、オートリー機材の導入企業数は日本国内でNo.1です。
また世界に目を向けてみても、創業から20年で世界17,000社以上の導入を誇り、国内および世界で一番多くご支持をいただいております。
価格で選ぶ
導入費用で判断せずに導入効果で判断
自動撮影機は、100万円以下の機材から700万円ほどまでと価格帯に開きがあります。
個人単位では簡単に出せない金額を前に高いと感じてしまうかと思いますが、リース金額でいえば、月額2万円~12万円程で3倍の時間を生む効果があると考えれば勝ちとしては十分に思えます。
例えば、あるスタッフの人件費が25万円 トータルの業務効率が3倍
■ 25万円÷3=約16万円の価値を創造
仮に月額12万円の機材の導入したとしても、16万-12万なので、価値としては+4万円になるため、
効率化と同時に人件費の削減も行えたことになります。
上記を踏まえた上で、価格で選ぶとどんな商材が撮影できるのか見ていきましょう。
130万円以下(月額3万円前後)
100万円前後の機材は、ライトの箇所も少なく、最大被写体サイズも限られます。また、ターンテーブルがない機種になるため、静止画撮影+白抜き処理を同時に簡易的にこなすことができれば十分とのことであれば、十二分に働いてくれます。
約30センチほどの商材が限度となるため、シューズやステーショナリーグッズなどがメイン商材であれば、撮影が可能です。
真俯瞰からの撮影にも対応していますので、簡易的に物撮りを誰でもこなせるようにしたいのであれば、選択肢としてはありですが、トップライトがないため、画像品質は他の機材に見劣りする面がある点はデメリットとして挙げられます。
LiveStudioという、遠隔でLEDを操作して、シャッターまで切れる撮影システムもあります。
照明やカメラの設定値はプロファイルを作っていく事で、誰でも高品質が商品撮影が可能になるのが、自動撮影機の大きな特徴です。
300万円以下(月額6万円前後)
300万円以下になると選択肢がグッと広がります。
ジュエリー撮影に適したもの、光るターンテーブルがついているもの、リュックやバッグの静止画が簡単に撮影できる機材まで、ラインナップが豊富になります。
このような組み合わせが実現できるのも、この金額感からです。
LEDとターンテーブルを組み合わせることで、簡易的に撮影を進めることができます。
また、下記の専用のボードを使うと背景切り抜きまで自動で行えるようになるため、撮影効率はさらに上がります。
500万円以下(月額10万円前後)
本体価格が500万円以下になると、大型の商品も網羅できるようになります。
半身トルソーやキャリーケース、ゴルフバッグからシューズやバッグ、財布などの小物まで網羅
先述した通常のLED定常光ライトの場合、自由度が高いため、少しの違いで商品写真への影響が大きくなり、初心者が最初から使える撮影システムではありません。2週間から1か月程で大抵のものは撮影できるようになりますが、それまでは、根気よく勉強する必要があります。
一方で、ボックス型の自動撮影機は、ライトがある程度固定されている分、自由度は少なくなりますが、誰でも撮影ができるようになります。
教育機関も1~2日で基礎は習得できますので、本格運用しながら技術を少しずつ上げていく流れになるため、効果が出やすいのが特長です。
1000万円以下(月額20万円以下)
1000万円以下の機材は、主にアパレル企業にマッチした機材か3D関連のラインナップになります。
基本的には、
・モデルやフルトルソー(全身トルソー)などを撮影する機材
・平置き撮影をラクしてキレイに仕上げるための機材
・全自動で商品撮影する機材
・全球アニメーション画像(上からも下からも商品が見える画像で作る3Dアニメーション)や半球アニメーション画像を撮影する3D関連の撮影機材
の4つになります。
機材自体が大きいこともあり、材料費もその分高くなり、高価格帯になりますが、その分効果も大きいことから業界大手の企業や一般消費者にも名の知れている企業の導入が多いです。
しかし、月間20万円で1一人で2倍~3倍の仕事ができるようになれば、人を雇うより効果は高くなると同時に人材雇用のリスクも避けられるので、課題がマッチすれば強くおすすめできるラインナップである事は間違いないです。
撮影機材の選定ミスは予算に大きな影響を与えます
被写体のカテゴリーで選ぶ
アパレル(ウェア・バッグ・シューズ・小物)
アパレル企業の支持が多い機材は3種類あります。
⑴雑貨・小物・シューズ用の中小型機材(PhotoBench280)
40㎝~50㎝の撮影が可能(静止画のみなら70~80㎝まで)で、シューズ専門店やアパレル企業でもこのサイズ感のみを効率化して撮影し、大きな商材は外注もしくは別の撮影レーンで撮影されています。
⑵ウェアの平置き専用(Clothing Pad)
ウェアの平置きはどの企業も苦労をされていて、身体を削りながらボロボロで撮影をされているケースをよく見かけます。それが、テーブルに乗せればいいだけで、脚立のへ上り下りもなく、ラクに撮影ができます。
撮影カット数にもよりますが、1日で100SKUを超える撮影も事例として報告されているくらい効率化が図れる機材です。注目は1枚撮影するスピードが速いだけでなく、その負担が少ないからこそスピードを継続して1日の通せることが特長です。
⑶とルソーやモデル撮影(Infinity Studio 4000)
シューズ
シューズ専門店もしくは、シューズをメインに撮影する場合はこちらが最適解です。
ー PhotoBench280 ー
世界で最も導入数が多く、シューズに限らず、バッグ、小物、雑貨、革製品などの撮影が網羅的に可能になるため、これ1台で7割~8割の撮影が賄えるなら導入を検討することをおすすめします。
回転する場合、40~50㎝程、静止画のみの場合80㎝を限度に撮影が可能です。
日用品・雑貨(ステーショナリー・キャラクター等)
日用雑貨でも多く使われているのは、PhotoBench280です。
25㎝程の商材しかないようであれば、PhotoBench280と比較して1/2のコストで導入できるPhotoBench140もおすすめです。
PhotoBench280の下位互換として、歴史が長いフォルムの機材です。
写真のようにコンパクトに設計されているため、オフィスやスタジオのスペースを圧迫することなく撮影ブースが作れます。撮影できる商材が限定的であれば、検討の一つとして考えても良いかと思います。
ジュエリー・アクセサリー
ジュエリー撮影には、こちらのジュエリー専用機が最適です。
ジュエリーの撮影用に設計されており、全方位にライトが組まれているため、ジュエリー独特の輝きを表現するのに優れた撮影ボックスです。
また、持続的吸引を行い、ジュエリーの自立を助けるオプションやネックレスの吊り下げ&自動回転を補助するオプションもあります。
腕時計
腕時計の撮影も先述したジュエリー専用機で撮影が容易にできるようになります。
数百万円の高級な商材を扱われるリユース企業様や新品を扱う専門店にも導入実績があるため、その効果はお墨付きと言っていいでしょう。
撮影クオリティが認められていることよりも導入の決め手になっているのは、撮影クオリティの安定力です。
誰でも同じクオリティで撮影できる自動撮影機は、同じ業務時間でお客様にご提供する画像品質を揃えられるメリットがあります。
リユース
リユース業は、撮影レーンが多くあり、カメラマンや撮影担当者が多いため、他のカテゴリーと比べて撮影クオリティがバラつきが激しいのが特徴です。
そのため、どの企業もクオリティの安定を図るために様々な企業努力をされていますが、根本的な解決には至っていません。
そこでリユース企業から多く導入をいただいている自動撮影機で、撮影クオリティのバラつきを抑え、同時に業務効率化も狙っている企業が多くいることは知られざる事実です。
→導入翌月に売上200%(前月比)。バイセルテクノロジーズ様の自動撮影システム導入の裏側
ジュエリー・時計ならPhotoBench80
シューズやバッグ、財布などの小物雑貨ならPhotoBench280
ウェアの平置きならClothing Pad
その他、撮影商材、撮影方法に応じて30種類以上のラインナップがあなたの悩みを解決してくれます。
家具・家電・大型商品
家具、家電等の大型商品は、照明機材でおさまらない場合もありますので、プロに相談をしていただくのが一番早いです。
とはいえ、相談する前にある程度知りたい方向けに選定方法と選択肢をお伝えします。
①~85㎝幅+~110㎝高さ+100㎏未満の被写体を撮影する場合
Infinity Studio 2000がおすすめ
②~85㎝幅+~190㎝高さ+150㎏未満の被写体を撮影する場合
infinity studio4000がおすすめ
③いずれかがそれ以上の場合
LiveStudioがおすすめ ※360度撮影をする場合はターンテーブルも併せてご活用ください(サイズ展開有)
大きな商品はサイズによって様々な苦労があるため、撮影だけでも自動撮影機でラクにしていければ、少しずつ負担は減らしていけるのではないかと思います。
いつでもご相談ください!
撮影機材の選定ミスは予算に大きな影響を与えます
化粧品
化粧品・コスメの撮影は、EC[用の場合、クオリティが重要視されるため、自動撮影機のみで完結することは難しいです。
社内用やデータベース用、研究・開発用などのユーザーには目の触れない範囲であれば、十二分にきれいなが商品画像で出来ます。
使用している割合が多いのは、PhotoBench280です。
被写体のサイズで選ぶ
~幅30㎝
どのような商材、撮影方法、カット数、魅せ方がメインかによって選定方法が変わりますので、安易に対応サイズだけで判断はしないことをおすすめします。
~幅50㎝
~50㎝までの撮影には、ある程度の汎用性が必要で、小指くらいの商材から大きめのリュックまで撮影できるような機材が最適解になります。汎用性をもった機材は少なく、小さいものを大きいボックスで撮影するとデメリットが出て来ますので、汎用性を活かすかどうかは、プロに相談してみてください
テキスト
~幅90㎝
よくある質問で「大は小を兼ねるのか?」と聞かれますが、回答は「兼ねますが、画像品質の保証はできない」です。
大型機材で小物を撮影する場合、大きい商材に対応できるように照明も大きくなります。
大きい照明で小さいものを撮影すると微細な照明コントロールができないので、ある一定のクオリティからは上げられなくなります。
サイズだけで判断せずに画像クオリティと業務効率についても一緒に考えてい必要があります。
幅90㎝~
90cm以上の被写体は、LiveStudio一択になります。
自動撮影機と呼ばれる撮影システムは、照明機材(ボックス)に、被写体サイズが依存するので、機材に入らないやはみ出るものは、撮影対象外になります。
しかし、LiveStudioは、ストロボライトや定常光ライトと同様に自由に移動や高さの変更ができるため、被写体サイズを気にせず撮影が進められます。
サポート体制
ハードウェアのサポート範囲
自動撮影機は、ソフトウェアとハードウェアを同時に使って効果を最大化する撮影ツールです。
ハードウェアは、照明機材とターンテーブルを同時かつ自動制御できるものが主流で、動力部分も含めサポートの対象範囲となっております。
ハードウェアをうまく使いこなすにはソフトの力を使っていく必要があります。
ソフトウェアのサポート範囲
昨今の、自動撮影システムは、完成形に近いハードウェアよりもソフトウェア進化が目覚ましいです。
ソフトウェアの機能を最大化するためにハードウェアがあるイメージをもってください。ソフトウェアは年に数回アップデートが入り、マイナーアップデートとメジャーアップデートで機能の修正・追加を行い、使いやすくしています。
基本的には保守のプランに加入し、ソフトウェアを最新版に保って、常に最新Verにアップデートできる環境を整えておくことをおすすめします。
ハードウェア・ソフトウェアを最大限生かすためにサポートがあるため、運用支援の範囲が非常に重要になることは間違いありません。
運用支援の有無と費用
運用支援は、海外ではあまり見受けられず、日本独自のものと考えていいでしょう。
先端技術を活用した、商品撮影のツールは運用支援の深さが成功のカギを握っています。何をどこまでサポートしてくれるか、無償か有償か、対応スピ―ド、対応してくれる人のスキルなどが、成功するための大きなピースになるので、そのあたりも一緒に確認してみてください。
保守・サポートの対象外
以下は、保守やサポートの対象外です。
① 自然災害による故障
② 故意・不注意による故障
③ パソコンやカメラの故障
④ 自動撮影システムとは関係のない機器
⑤ 保守サービスに加入されていない場合の機材等の無償修理・交換対応
自動撮影機(自動撮影システム)のメリット・デメリット
メリット
初心者でもプロ並みの商品撮影ができるようになることで、様々な価値が生まれます。
① 撮影編集を一人で三人分の生産性
② コスト削減により、コストを効果の高い部分に再配分
③ 外部に頼らない撮影環境を構築することで、社会の変化に瞬時に対応
④ 浮いた時間をユーザー分析に使い、ユーザーにとってより価値の高いコンテンツが提供できる
⑤ 初心者でも撮影できるため、人材の育成・教育にリソースを割かないで済む
デメリット
多くのメリットが享受できる反面、デメリットも少なからずあります。
① 向上心のある担当者をつける必要がある
② ランニングコストもしくはイニシャルコストがかかる
③ 成果を出し続けることで得られる効果のためスポットでは価値が最大化できない
自動撮影システムを導入しない方が良いケース
メインで運用する担当者が決められない
自動撮影システムは、運用フローが固まってこそ真価を発揮するツールなので、最低でも運用が固まるまでは、専任担当者がいないと半年、1年とうまく活用できない状態が続いてしまいます。
チームで運用を受け持ったとしても、そのチームの中で誰がメインで進めていくのかを決めることをおすすめします。
過去に、5人のスタッフがメインで使うチームに運用を任した会社がありましたが、撮影システムを扱うレベルも持っている情報も、各々が学ぶ体制にあったため、共有がうまくいってないこともあり、思うような結果が出せていないといったことがあります。
ここでは、5人の中に1人だけ担当兼窓口をつけていただき、改善に向かった経験もありますので、担当者はつけられる体制で導入を進めていきましょう。
学ぶ姿勢がない
自動撮影システムは、しっかり運用を進めれば大きな価値を生む撮影ツールです。
自動撮影システムの導入は業務改革に近いので、既存の業務フローは大枠白紙に戻して進めていくため、どのように会社にフィットさせていくかが重要になります。
そのため、向上心や学ぶ姿勢がないと多くの場合、我々プロの助言も聞かないケースも増えてくるため、導入による恩恵は受けにくくなります。
多種多様なジャンル、カテゴリーで自動撮影システムは活躍してくれていますが、価値を最大化できるセオリーはいくつかのパターンに分かれており、ここを外れていけば行くほど自動撮影システムの価値は薄まってしまいます。
導入から3ヵ月までに注力できない
我々は自動撮影システムの導入から3か月間を非常に大事にしています。
この期間をどう過ごすかで自動撮影システムへの印象は大きく変わってきます。
導入時からしっかり使っていくことを当たり前にして、本格運用に向けて進めていく企業と1週間に1回しか触らずに3ヵ月を迎える企業では、撮影知識やコンテンツ作成の体制、マーケティングとの連動性などは大きく違ってきます。
前者は、チームに浸透し、当たり前のように撮影ができるようになり、作りたいコンテンツも簡単に作れるようになっていますが、後者は導入前と何も変わらない状態がほとんどです。
事前の撮影知識量は関係なく、向き合い方で片方はプロ並みの写真を初心者でも作成できるようになっているが、一方はできないままです。
まとめ
自動撮影機はシステムの機能に頼るだけではなく、人の成長も一緒にしていく必要があります。
価格も重要ですが、それよりも「どんな価値を期待していて」「誰が」「どのように運用を進めていくべきか」が非常に大事になります。
価格に対して価値を最大化する方法はプロである我々が答えを持っていますので、是非ご相談くださいませ。
お気軽にお問い合わせください^^
「価格」ではなく「価値」で図ると真価がわかる?!