「すにーかー倉庫」様の導入事例!撮影効率3倍がもたらした副次的効果
創業1956年と半世紀に渡り、地域に愛されてきた老舗スニーカーショップを展開されている恵比須屋様の商品撮影システムの導入事例をご紹介します。
2000年以降は、楽天、Yahoo!、Amazon、auペイマーケット等に出店中。誰もが一度は足を通すであろうコンバースの定番モデルから、国産スニーカーのパトリック、ムーンスター、スピングルムーヴ、ナショナルブランドのニューバランスやアディダス等も幅広く取扱っています。近年ではノースフェイス等、アウトドア系ブランドにも力を入れておられます。
導入の経緯
従来の撮影方法
ネットショップ自体は2000年から運営しています。商品撮影システムの導入前はコンパクトデジタルカメラで撮影をしていたんですが、途中からは編集や加工の時間もあまり使いたくないねってなり、一眼レフに切り替えました。
でも、白抜き(背景処理)をせざるを得ない部分が出て来た時にすごく面倒だったんですが、商品撮影システムを社長が展示会で見かけて、パンフレットを持って帰ってきたのが最初です。背景処理もできるし、いいねってなって導入しました。
導入前の課題
商品撮影の環境がすごく整っていたわけではなかったので、撮影や編集に使う時間が多くて困っていました。1日10点しか撮影ができない時もあって、撮影しなければいけないものがどんどん溜まっていって機会損失が生まれてました。繁忙期になると納品から1か月遅れでアップロードすることもありましたね。
そうなると売れ活きの良いものやメジャーブランドから撮影をせざるを得ないので、マイナーブランドとかは後回しになる。メーカーが連休に入り、出荷が一定期間止まるゴールデンウィークや年末年始などに、まとめて撮影をするのが通例でした。
導入後の変化
売上の変化
商品撮影システムの導入から毎年約20%くらいの成長率で確実に右肩上がりで売上は伸びています。
背景処理をほとんどしなくて良くなったので、業務時間が劇的に減り、時間が効率的に使えるようになり、ECチームの中にモール担当がいなかった、「ヤフーショッピング」や「Amazon」に担当を付けることができたことが、その要因の一つだとも思います。
それまではただ商品をアップロードするだけだったのを、担当付けたことでページの情報も豊かになり、売れるためのページ作りができたことが右肩上がりの成長に繋がっているんじゃないかと思います。
売上比率の分散
2000年から楽天に出店し、出店から20周年を迎えていますが、導入前までは楽天の完全な1強で、楽天頼りでした。
何が起きるかわからない社会情勢を踏まえた上で、仮に楽天本社が何らかの事情で楽天市場自体が閉じてしまうことを想定した時に、共倒れしてしまうので、オンライン上に他にも(収益の)基盤を作ろうとヤフーショッピングに出店をし始めました。
しかし、先ほどお話した通り、ちゃんと回っているとは言えない状況だったため、その状況を打破するために担当を付けたことで、それから徐々に売上も伸びていきました。
社会の変化への適応
2020年度に関しては、コロナの影響もあり、店舗の売上が落ち込みましたが、会社の売上としてはECの売上が伸びたことで何とかプラスで終えられそうです。
その要因の一つとしては、楽天での安定した売上とヤフーショッピングの売上が伸びたことにあります。というのも、昨年の春先にヤフーショッピングからPayPayモールに昇格できたことで売上に大きな変化がありました。ヤフーショッピングとPayPayモールでは同じモールであるのに、ポイント還元率が全然違うので、PayPayモールのアイテムが優先して売れます。
2021年の3月の売上比率は、PayPayの還元イベントがあったことで、初めて楽天を抜きました。通常時は楽天の売上にはどうしても届かないんですけど、この3月は違いました。イベントによって通常よりもお客様が流れてきている状態です。
新機材・新ソフトへ切り替え後の効果
2倍以上の業務効率
前の機材でも手動よりは十分早かったんですけど、今回のは、その効率の2倍以上のスピードで撮影できるようになりました。前の機材は背景処理に15秒くらいかかっていたものが5秒でしかも失敗がほとんどない。
精度も格段に上がっていて、クリアソールや白いソールも背景処理してくれるので、後処理もほぼしなくなって、体感では3~4倍くらいのスピードにはなっています。撮影スピードだけでも2倍以上の効果は出ています。
色の再現性の向上
同じ商品でもECサイトによって全然色が違ったりってあるじゃないですか。色はなるべく実物に寄せて撮りたくて、前回の機械に比べるとより実物に近い色が出ます。ライトがすごく良くなってる印象です。
ソフトの違いもあるとは思うんですが、今は必要なだけ実際の色味に近くなるように照明を調整すればよいので非常に便利です。
導入検討中の企業様へメッセージ
撮影ブースの様子
スペースを有効活用されており、棚と機材とパソコンが絶妙な位置に置かれています。一見すると撮影はしにくそうに見えますが、余分なスペースがない分、身体の使い方もコンパクトになります。
作業の無駄もなくなるため、集中力も高まって、驚異的なスピードが出せているのだと感じました。業務効率化が実現すると精神的、肉体的にも疲れが減り、記事の通り、他の業務にもいい影響が出ています。狭くても撮影機材は置けること。業務効率化はできることを証明していただいている実例です。
画像の掲載例
楽天
https://www.rakuten.co.jp/sneaker-soko/
PayPayモール
https://store.shopping.yahoo.co.jp/sneaker-soko/