物撮りの背景におすすめなのは?紙や布、100均グッズでもできる背景スタイルを解説

お役立ちコラム

2022年6月28日

物撮りとは

物撮り(ぶつどり)とは、モデルや人物を入れずに、商品そのものだけを撮影することです。モデルを使った撮影とは異なり、ストロボなどの特別な機材がなくても、自然光や簡単な照明を工夫するだけで美しい写真を撮ることが可能です。
物撮りを成功させるには、主に以下の3つのポイントを押さえることが重要です。
ライティング(照明)・カメラ・背景
この記事では、この中でも特に重要な「背景」に焦点を当て、プロのような仕上がりを目指すためのコツをご紹介します。

物撮りでは背景が大切

物撮りと商品撮影の違い

「物撮り」と「商品撮影」に意味の違いはありません。しかし、「物撮り」の方が、より専門的なワードになるため、撮影業界やECサイト運営の商品撮影の現場業務を行っている方が使う、ニッチな分野の言葉です。商品撮影には、業界用語の要素がなく個人や一般の方にも広く使われています。

背景は印象をコントロールする大事な要素

物撮り・商品撮影には、カメラや照明の要素も非常に重要視されているのですが、一番気にすべき要素の一つが「背景」です。背景の作り方はいくつかあり、一般的なものとしては、背景紙が使われています。

インスタなどの写真撮影用にスタジオがあったり、ロケでおしゃれな場所を背景に選ぶこともあります。また、個人の方に多いのは、背景布や背景シートを用いて、背景を構築する方法です。

背景シートは、スペースさえあれば場所を選ばず撮影スタジオが省スペースで完成するので、使いやすさでいえば一番です。これから背景シートも含めた撮影アイディアをご紹介します。

物撮り・商品撮影でおすすめの背景スタイル

無地の白背景/白の背景

・初心者なら一人で明るく撮影できる
白の背景紙/背景シートは、商品を際立たせる役目があり、商品撮影には欠かせない背景です。

・ECモールでは白い背景が規定されている場合もある
各ECモールはメイン画像は白背景で統一することを前提にルールが作られています。

複数色を組み合わせた背景

アパレルブランドなどがよく使う写真撮影用のスタジオなどは、床と背景で、色や素材が違う傾向が強いです。

床と壁紙の組み合わせは無限にあるため、おしゃれさやライフスタイル、高級感など様々な演出が可能ですが、一般的には実用的なイメージやライフスタイルを重要視して撮影を行い、商品画像として使われることが多いです。

大理石調

大理石調の背景シートは、高級感を出せるため、ブランディングが大事になる化粧品やラグジュアリーブランドなどのイメージカットに最適です。

コンクリート調

コンクリート調の背景や背景シートはD2Cブランドでよく使われている背景で、最近ではスナップショットもコンクリートを背景にすることも多くおしゃれ=コンクリートとなりつつあります。

写真撮影用にコンクリートで作られているスタジオがあるくらいなので、背景紙や背景シートを用意する前に、会社や自宅、近くの貸しスタジオなどで、コンクリートの場所がないかチェックして見ましょう。

木目調

白木目の背景シートは、北欧の雰囲気を演出できるため、雑貨や自然素材とマッチしやすい傾向にあります。

木目調やレンガ調などの細かい凹凸があるものに関しては、安価な背景シートを選ぶと仕上がりに影響するため、注意が必要です。

アクリル板/ガラス板

ツヤがあるアクリル板や乳白色のアクリル、黒のガラス版を下に敷いて撮影をすれば、背景や床面に被写体が反射し、高級感のある商品写真が撮影できます。この影が商品画像全体に立体を生むため、背景シートなどでは演出できない少し高度な撮影になります。

物撮りにおける撮影セッティングの作り方

画像の掲載箇所を確認する

まずは、どの部分にどう使う写真なのかを再度確認しましょう。

【どこに使うのか】

  • ・WEBサイト
  • ・ECサイト
  • ・資料
  • ・店舗
  • ・リーフレット(チラシ)
  • ・コーポレートサイト
  • ・カタログ

【どんな効果、価値を期待するのか】

  • ・商品の魅力を伝える
  • ・全体像を見せてクレームが入らないようにする
  • ・購買意欲向上させる
  • ・購入後のイメージを膨らませる
  • ・ECサイトでも購入してもらいたい
  • ・機能を知ってもらいたい
  • ・印象をコントロールしたい

どこで、どのように使い、どんな効果を生むための画像なのかを理解して、撮影をすることで、コンテンツがユーザーに与える効果、印象は変わっていきます。

撮影場所を決める

撮影場所は大きく分けると三種類あります。

・屋外(公園、街角、社屋前など)
・社内(デスク、会議室、空きスペースなど)
・スタジオ(社内、貸し、外部)

どのような写真が必要だから設備や背景はこのくらいないとだめと逆算して考えると簡単に決められるようになります。

撮影アングル(撮影角度)を決める

撮影の角度は、「カメラ」と「被写体」のどちらかを動かして決めます。撮影は手持ちで行うのが一般的ですが、三脚を使用して、バミる(場所をテープなどで印をつける)などして再現性の高い環境で撮影すると担当者を増やして撮影を進めていくことができるので、おすすめです。

ライティングを調整する

ライティングと言うと、しっかりとした照明がないとできないと思われがちですが、数千円から1万円程のLED照明を2灯揃えるだけで、撮影品質は大きく変わってきます。

また、天候に左右されるため、時間や場所といった条件が追加されますが、自然光で撮影されている方も多いです。

まとめ

物撮りや商品撮影において、背景は必ず写真に写り込んでくる重要な素材です。カメラが近ければ素材のクオリティが重要になりますし、ライフスタイルを見せるために場所を広くする場合も、印象をコントロールするために重要になります。

キレイに写真を撮りたいなら最初にこだわるべきは背景だと思います。大きいサイズやモデルさんの撮影であれば、市販の背景紙とライトで5万円以下がカメラいがいが全て揃えられるとおもいます。まずは背景にこだわって撮影のクオリティを高めてみてください。

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