型番商品(仕入れ商品)でも差がつく売れる商品写真の撮り方とは? ECの売上アップに繋がる商品撮影術
お役立ちコラム
2021年11月29日
商品撮影に重要な3つの本質
商品撮影はある一定のクオリティに到達出来たら、クオリティを維持しながらスピードを上げられる仕組みを作ることをおすすめします。また大抵のメーカーや小売にはクオリティとスピードのバランスが悪く、商品撮影は売上に直結しないと考えていますが、商品撮影=商品画像はマーケティングと連動すれば確実に売上に繋がります。魅力のある画像はユーザー視点からでしか生まれないです。
独自コンテンツにおいてもマーケティングとの連動が必要です。マーケティングはお客様の動向や考えを社内に代弁し、商品やPR方法に変化をもたらすものだと考えています。
商品撮影はお客様が購入を判断する最初のタッチポイントですが、ここにマーケティングのデータが反映されていないことが大多数です。独自コンテンツがわからないという企業はマーケティング部署と連携して、ユーザー視点で何が求められているのかを把握するところから初めてみるといいでしょう。
このセクションは重要な部分で、商品撮影は大変な業務であるからこそ作ることを目的にしてしまいがちですが、手段と目的が入れ替わることほど、不幸なことはありません。商品撮影をすることが目的なのではなく、商品の売り上げを上げるために必要な手段として商品撮影やコンテンツ作成があります。
売ることを目的にすれば、売れるコンテンツとは何か?と考えますが、不思議とこの考えを持っている現場の方はすごく少ないのが現状です。
・靴を、真横から撮影しているのはなぜか
・バッグは、45度の角度から撮影しているのはなぜか
・ウェアは、なぜ置きじゃなくて吊りがいいのか
・動画埋め込むのではなくサムネイル画像を増やすのはなぜか
時代の流れとともにニーズや思考、傾向が変わり判断に必要な素材も変化するにもかかわらず2,3年前のカット割と変化がない商品ページがあります。
世界的に動画での商品の打ち出しが主流になっているのに、日本のECサイトで動画が埋め込まれているのをほとんど目にしません。
リソース不足もありますが、目的の違いによってそれを課題と感じていない企業が多くいることも確かです。
情報は見られることで意味を持つ
情報の流通量と情報の消費量
上記のグラフは2008年のグラフですが、情報流通量は10倍以上に跳ね上がっていますが、人間の処理能力は限界があります。消化できていない情報はグラフ以上の差ができています。
我々が目にしている情報はある一部の使いまわされた情報か目新しい情報のどちらかを見ていることが多く、ほとんどが埋もれている現状であることは確かです。
だからこそ見つけてもらった商品ページに普遍的な情報を載せるべきではないのです。ユーザー視点に立って「これが見たかった」「こんな商品が欲しかった」と思われるような商品画像を作るために、コンテンツ素材をどう作るかに力を入れてほしいと思います。