【初心者向け】EC商品撮影で失敗しないコツ完全ガイド|内製化・撮影自動化まで徹底解説
お役立ちコラム
2026年1月23日
ECサイトで売上を伸ばすうえで欠かせないのが「EC商品撮影」です。どれだけ良い商品でも、写真のクオリティが低ければ魅力は伝わりません。
・写真が暗い
・商品の印象が安っぽく見える
・毎回仕上がりがバラつく
こうした悩みを抱えているEC事業者・撮影担当者は非常に多いのが現実です。
本記事では、EC商品撮影初心者でも失敗しない基本から、内製化・撮影自動化による効率化までを、実務視点でわかりやすく解説します。
EC商品撮影(物撮り)とは?
EC商品撮影とは、ECサイトやオンラインモールに掲載するために、商品単体を正確かつ魅力的に撮影することを指します。一般的には「物撮り(ぶつどり)」とも呼ばれます。
モデル撮影やロケ撮影と異なり、EC商品撮影では次の点が特に重視されます。
・商品の形・質感・サイズ感が正確に伝わること
・背景や構図が統一され、一覧で見たときに違和感がないこと
・誰が撮っても一定品質を保てること
つまりEC商品撮影は、単なる写真撮影ではなく、写真を通じて購買判断を助けるための情報設計とも言えます。
EC商品撮影で失敗しない3つの基本
EC商品撮影を成功させるために押さえるべきポイントは、次の3つです。
ライティング(照明)
写真のクオリティは、8割以上がライティングで決まると言われています。光の当て方一つで、商品の印象は大きく変わります。
カメラの基本知識
高価なカメラよりも重要なのは、絞り・シャッタースピード・ISO感度といった基本設定の理解です。
背景設計
背景は目立たせるものではなく、商品を引き立てるための存在です。
ECでは「統一感」が非常に重要になります。この3つが揃って初めて、売れるEC商品写真の土台が完成します。
ライティング(照明)別 | EC商品撮影の考え方
自然光でのEC商品撮影
自然光(太陽光)は、最も手軽に高品質な光を取り入れられる方法です。
メリット
・機材のセッティング不要で、すぐに撮影できる
・柔らかく自然な印象になる
デメリット
・天候や時間帯に左右される
・明るさのコントロールが難しい
初心者が最初に試す方法としては最適ですが、業務として安定運用するには限界があります。
定常光(LEDライト)でのEC商品撮影
近年はLED技術の進化により、定常光ライトがEC商品撮影の主流になりつつあります。
メリット
・明るさを数値で調整できる
・初心者でも扱いやすい
・天候や時間に左右されない
デメリット
・光量が不足する場合がある
・基本的なカメラ知識は必要
EC商品撮影を内製化する場合、最もバランスの良い選択肢です。
ストロボ撮影は必要?
ストロボライトはプロ品質の撮影が可能ですが、
・専門知識が必要
・セッティングが難しい
・撮影担当者が限定される
といった理由から、EC商品撮影の内製化にはあまり向いていません。
カメラの基本知識に加えプロならではの照明コントロールや技術が必要となります。多くのEC事業者では、定常光で十分な品質を実現できます。
初心者が最低限覚えるべきカメラ設定
絞り(F値)
F値は、背景のボケ具合と明るさに影響します。商品全体をしっかり見せたいEC商品撮影では、F8前後が一つの目安です。
シャッタースピード
シャッタースピードが速いと素早く動いているものもピタッと止まっているように見える撮影ができます。
基本的に三脚を使用するEC商品撮影の物撮りでは、ブレ防止目的で極端にシャッタースピードを速くする必要はありません。明るさ調整の補助として考えましょう。
ISO感度
ISOは明るさを補う設定ですが、上げすぎるとノイズが発生します。EC商品撮影ではISO100〜400を基本とするのがおすすめです。 ミドルクラスのカメラやここ数年に発売されたカメラであれば、ISO800くらいまでは許容範囲になります。
「絞り」「シャッタースピード」「ISO感度」この3点を抑えて、撮影をできるようになるとプロに一歩近づきます。
EC商品撮影で「売れる印象」を作るコツ
ライティングの工夫
商品撮影においてライティングは非常に重要な要素です。
照明の当て方ひとつで商品の質感・立体感・さらには価格帯の印象まで左右します。商品の陰影がまったく無いフラットな写真は、商品全体の情報を正確に伝える反面、のっぺりとした印象になりがちです。一方で、左右のライティングにあえて強弱をつけることで立体感が生まれ、質感やフォルムが強調されます。その結果、写真全体の視覚的な説得力が向上します。
高価格帯の商品やブランド性を訴求したい場合は、光の強弱をコントロールすることが重要です。適切なライティングによって「安っぽさ」を回避し、「上質さ」や「重厚感」を演出できます。照明の角度や距離を微調整し、商品の自然な立体感を作ることで、ワンランク上の印象に仕上がります。
ピントは「点」ではなく「面」
商品撮影では「どこにピントを合わせるか」が売れ行きを左右します。単に一点にピントが合っているだけではなく、見せたい情報がしっかり読める“面”でピントが合っている状態を意識することが重要です。
例えば、アパレルであればロゴや縫製、素材感が伝わる部分、雑貨であれば機能部や質感が分かる面にピントを合わせます。腕時計であれば文字盤だけがシャープで、ベルトがボケていると安っぽく見えがちです。商品全体がしっかりと分かる深さ(絞り)を意識すると、ディテールと全体感の両立が可能になります。
これにより、ユーザーの視線は自然と重要なポイントへ誘導され、「この商品は何が魅力なのか」を瞬時に理解できるようになります。ECでは拡大表示されるケースも多いため、拡大しても情報が破綻しないピント設計を意識することが、返品防止や購入率向上にもつながります。
EC商品撮影を内製化するメリットと注意点
EC商品撮影を内製化する最大の価値は、「スピード・コスト・再現性」を自社でコントロールできるようになることです。一方で、体制やルールが整っていないまま進めると、かえって非効率になるケースも少なくありません。
内製化するメリット
撮影スピードが大幅に向上する
外注撮影では、見積・日程調整・納品待ちといった工程が発生しますが、内製化すれば商品入荷から即日〜数日以内に撮影が可能になります。 新商品の投入スピードが上がることで、販売機会の損失を防げる点はEC運営において非常に大きなメリットです。
特に、
・シーズン商材
・トレンド消費の早いアパレル
・カラーバリエーションの多い商品
では、スピードがそのまま売上に直結します。
外注コストを継続的に削減できる
1回あたりの撮影費用だけを見ると外注は合理的に見えますが、商品点数が増えるほど、長期的には内製の方がコスト効率が高くなるケースが多くあります。
内製化により、
・撮影費
・修正費
・追加カット費
といった「都度発生するコスト」を抑えられ、 一定量を超えると撮影コストがほぼ固定化される点が強みです。
社内に撮影・表現ノウハウが蓄積される
内製化を続けることで、 「この商品はこの角度が売れる」「この素材はこのライティングが合う」といった自社商品に特化したノウハウが社内に蓄積されます。
これは外注では得にくい資産であり、
・商品企画
・ページ改善
・ブランディング
にも好影響を与え、写真の統一感=ブランド力の向上につながります。
内製化する際の注意点・課題
人による品質のバラつきが発生しやすい
内製化初期によくあるのが、撮影者ごとに写真の明るさ・色味・構図がバラバラになる問題です。
これはスキルの差というより、
・撮影基準
・ライティング位置
・カメラ設定
が明文化されていないことが原因である場合がほとんどです。品質を安定させるには、撮影マニュアルや基準作りが不可欠になります。
撮影・編集工数が想定以上に増える
「撮影はできたが、編集が追いつかない」というのも内製化の落とし穴です。
特に、Photoshopなどの画像編集ソフトでの
・背景切り抜き
・色補正
・リサイズ・書き出し
といった画像編集は、撮影以上に時間を消費する場合もあるでしょう。
担当者の業務を圧迫すると、「結局更新が遅れる」「人が変わると回らない」といった問題が発生しやすくなります。
内製化を成功させるためのポイント
内製化は、属人化させずに仕組みで回すことが重要です。
・撮影手順・基準の明文化
・誰でも同じ結果が出る撮影環境
・編集工程の簡略化・自動化
これらを整えることで、内製化のメリットを最大化し、デメリットを最小限に抑えることができます。
撮影自動化でEC商品撮影を効率化する
Orteryの自動撮影システムを導入するとどう変わるか
Orteryの自動撮影システムは、EC商品撮影における「人に依存していた作業」を仕組み化・標準化するための手段です。単に撮影を楽にするだけでなく、内製化で生じやすい課題を根本から解消します。
自動撮影システムは下記機能を主に誰でも簡単に効率良く商品撮影ができる仕組みが備わっています。
・誰が撮っても同じ品質(撮影プロファイル化)
・撮影と同時に背景切り抜き(AI背景切り抜き)
・リネーム・リサイズ・形式変換を自動処理(出力プロファイル化)
撮影設定値のプロファイル化で画像クオリティを均一に
Orteryの自動撮影システムは専用ソフトウェア上で機材のLED照明やカメラの絞り、シャッタースピードなどをコントロールすることができ、「見たまま」撮れるので特別なカメラ・ライティング技術は必要ありません。さらに、ソフトウェア上で設定したカメラ、照明の数値をプロファイル化することができます。
例えば「白いアパレル用」、「黒いアパレル用」プロファイルを予め作成しておき、該当プロファイルをクリックして瞬時に設定値を引き出すことができます。
プロファイルの利用で誰が撮影してもクオリティの揃った商品画像を作成できます。
AIによる自動背景除去機能で編集時間を大幅短縮
撮影と同時にAIによって自動で背景を除去する機能があり、光沢があるものや透明な商品でも精度よく背景をわずか4秒ほどで除去することができます。ECサイトに必要な白背景や背景透過した商品画像を瞬時に作成可能で、画像編集にかけていた時間を大幅にカットすることができます。
リサイズ、出力先、マージン等出力形式のプロファイル化
撮影した画像は、リサイズ、形式変換、出力先フォルダ振り分け、画像の余白等をプロファイル化することができ一気に保存ができます。複数モールに掲載されている場合は、各モールごとにプロファイルを予め作成しておくだけです。
360°ビュー、動画コンテンツを容易に作成
ターンテーブル搭載の機材では、撮影と同時に背景除去しながらターンテーブルを自動制御し複数アングルを素早く撮影することができます。誰でも簡単にリッチコンテンツを作成することができ、編集時間も大幅に短縮できます。
撮影業務を仕組み化することで、工数を約1/3に削減することも可能です。浮いた時間をマーケティングや商品企画に回すことで、売上向上につながります。
まとめ|EC商品撮影は「内製×自動化」で差がつく
EC商品撮影は、知識と環境を整えれば初心者でも十分に内製化が可能です。
・基本はライティング・カメラ・背景
・内製化でスピードとコストを最適化
・自動撮影システム導入で品質と効率を両立
EC市場が成熟する今、商品写真の品質と運用体制が競争力を左右します。
EC商品撮影を“属人化”させず、“仕組み化”することが、これからのEC運営における重要なポイントです。EC商品撮影の内製化でお悩みの方は是非オートリージャパンへご相談ください。