置き画撮影のコツやおしゃれに見える撮り方を紹介
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2022年10月26日
置き画とは?
置き画とは、床(台)に置いた被写体を真上から撮影をした写真のことを指します。真俯瞰の撮影、Flatlayなどとも呼ばれます。置き画を撮影する際は、俯瞰(70度~90度程)もしくは真俯瞰(90度もしくは商品に対して垂直方向)から撮影し、背景は床もしくは壁になることが一般的です。
InstagramやECサイト(オンラインストア)などでも、頻繁に使われているため、自然と目にしていることが多い撮り方です。商品を置けば誰でも撮影できる手法なのですが
「影が写っちゃう」「おしゃれに見えない」「どんな小物を使って良いかわからない」「どう撮るのが正解なの?」
といった声が大半です。この記事では撮影ノウハウとアイディアをおすそわけいたします。
基本的な置き画の撮り方
1.真上から撮影する(真俯瞰)

置き画と呼ばれる画像の大半は、商品と垂直の位置(真上/真俯瞰)から撮影する方法を指します。真俯瞰からの撮影は、簡単に撮影できる反面、気をつけなければいけない点もあるため、苦労している方は多いです。例として、自分の影が映ってしまう、おしゃれに置けないなどが多くを占めていますが、ポイントを抑えれば、簡単に撮れるようになります。
2.斜めから撮影する(俯瞰)

斜めから撮影する俯瞰の撮影も商品撮影では欠かせません。俯瞰からの撮影は、料理、アパレル、工具、雑貨、日用品まで全てのジャンルで活用できる万能な撮影で、基本の形です。キレイに見える構図も一緒に覚えておくと上記のような、プロカメラマンのような写真があなたでも撮影できるようになります。
置き画の撮り方 コツ4つ
1.自然光で撮影する

一つ目は、自然光を取り入れて撮影する方法です。失敗したくない人にはおすすめできる手法で、ECサイトを運営されている企業様でも自然光で撮影することが基本の所は多くあります。基本光源を自然光にしている理由は3つです。
①光が強い!(撮影グッズで強弱をコントロールできる)
②影が作りやすい
③準備がいらない
一番大きな理由は、準備なしでプロ並みの光源が活かせることです。安定した光量が得られると写真は見違えるほどにキレイになります。
2.正方形で統一して撮影する
Instagramでよく使われる置き画ですが、Instagramだけに使うのであれば、撮影時に1:1の正方形で撮影しておくことをおすすめします。撮影時に撮影範囲を1:1にしておくメリットは、以下の通りです。
①トリミングや編集の手間が省ける
②撮影前に余計なものが入っていないかの確認出来る
③大事な被写体が、トリミング時に見切れることがない
事前に準備をすることでアップロードまでの工数が減り、掲載時のストレスが軽減されます。
3.関係ないものを排除して撮影する
トリミング前提で撮影をすることはプロカメラマンも行ってますが、そもそもの撮影環境を整えるに越したことはありません。写さなくていいものは、撮影前に片づけをしておくことで、撮影範囲が広がったり、トリミング時に被写体の一部が切れてしまうリスクを排除することが可能です。また、メインの被写体やカテゴリーに関係のないものが写るとイメージカットの「イメージ」が崩れてしまい本末転倒になるため、統一感を出せるように整理して撮影しましょう。
4.好きな写真の構図を真似て撮影する
4つ目は、マネするところから入りましょう。
洋服をおしゃれに着こなすためには、雑誌を見たり、おしゃれな知人にアドバイスをもらっておしゃれになっていくのと同じように、置き画も多くの知識と経験を吸収するところから進めていくことを強くおすすめします。インプットの方法としては、以下がおすすめです。
①アパレル系のInstagramを見る
②ベンチマークしているECサイトを見る
③フリーのプロカメラマンなどを迎えてレクチャーしてもらう
①、②は時間をかけてインプットとアウトプットを繰り返しながら試行錯誤していくイメージで、③はコストをかけて最短距離で実践していくイメージです。撮影環境に応じて進めていきましょう。
置き画のテクニック
色のバランスを考える
■メインカラーと差し色の数を少なくして、シンプルに仕上げる

上記の画像は、グレーをベースのカラーにして、水色のメインカラーを目立たせるように配色をコントロールをした写真です。
■統一感を出すには、同系色でまとめる

同形色で写真を構成すると統一感が出て、見ている側も安心感を覚えます。心地が良すぎてパンチがなくなり、印象に残りにくい側面もありますが、コーディネート提案をする写真としても役に立つので、どんな効果を期待して作るのかも考えておきましょう。
手や足など体の一部分を入れる

ベビー用品や化粧品ような、人のぬくもりが必要な場合は、人の手を写真の一部に入れると雰囲気が変わります。ベビー用品、化粧品、おもちゃ、オーガニック商品などは商品を持っている写真などもあるといいでしょう。
置き画の背景バリエーション5種類
1.シンプルな白背景

与える印象・効果:商品の魅力を最大化
おすすめの商品カテゴリー:全ジャンル/カテゴリー
初心者でも一人で明るく撮影できるのが白の背景紙/背景シートです。余計な情報が入ってこないので、商品を際立たせる役目があり、商品撮影には欠かせない背景です。ECモールでは白い背景が規定されている場合もあるため、各ECモールはメイン画像は白背景で統一することを前提にルールが作られています。
2.高級感を演出する大理石

与える印象・効果:フレッシュな印象、自然のイメージ、北欧、純白、高級感
おすすめの商品カテゴリー:アパレル雑貨・ジュエリー・洋菓子・インテリア雑貨・コスメ
大理石調の背景シートは、高級感を出せるため、大理石や大理石風の背景は高級感を演出するのにぴったりです。ブランディングが大事になる化粧品やラグジュアリーブランドなどのイメージカットに最適で、相場より高い商品などを撮影する場合は、積極的に使っていくといいでしょう。
3.オシャレになる英字新聞

与える印象・効果:欧米感、知的、おしゃれ
おすすめの商品カテゴリー:生活雑貨アパレル雑貨・インテリア雑貨・コスメ
昔からよく使われているオーソドックスな背景。背景シートとして100均一ではPRされていたり、写真の一部として下記のように映り込ませたりすることで、海外のイメージを取り入れることができます。
4.ポップさを出すカラフル背景

画像提供:Pinostudio
与える印象・効果:フレッシュな印象、子供、季節感、フェミニン
おすすめの商品カテゴリー:アパレル・アパレル雑貨・洋菓子・インテリア雑貨・食器・バッグ・コスメ
明るい印象を出せるパステルカラーの背景シート/背景紙は、季節感を演出するには最適な背景です。
5.柔らかいイメージを演出するベッドシーツや布

与える印象・効果:大人な印象、高級感、ライフスタイル
おすすめの商品カテゴリー:アパレル・アパレル雑貨・食品・インテリア雑貨・家具・コスメ・アクセサリー
コットンや布を使った商品撮影は、ライティングをコントロールできると、下記の画像のようにラグジュアリー感が演出できたり、ライフスタイルに近いイメージを演出出来たりと、複数の素材感で印象をコントロールできます。背景紙や背景シートでは、演出がしにくい撮影アイディアですが、一度挑戦してみることをおすすめします。
置き画の並べ方や配置4種類
1.規則正しく配置

規則正しく、配置をして撮影することで統一感が生まれアートっぽい印象を作れます。スニーカーやシューズなどの形が想像できて、長年代わり映えが少ない商品には、背景や配置で工夫をするとおしゃれに見えます。
2.ランダムに配置

3.枠からはみ出すように配置

4.物が重なるように配置

雑貨を撮影する際はモノとモノが重なっているとにぎわいのあるイメージを演出できるためおすすめです。注意点としては、メインの被写体より目立ったないようにグッズの高さなどに気を付けて配置してみてください。
置き画に便利な小物・グッズ
本格的なカメラ(一眼レフ)
意図した形で自然なボケ味を出すには、一眼レフが必須アイテムになります。スマホやiPhoneなどでも確かにキレイに撮影できますが、イメージカットでボケをコントロールするには一眼レフがストレスなく行えます。
影を消すライト
ライトなイメージや清潔感のあるフラットなイメージを演出する際は、ライトが均等にあたっているとイメージの演出がしやすくなります。影が付きすぎるとイメージがオシャレや大人っぽい方向に変わっていくため、かげのコントロールして、イメージを意図的に変えていきましょう。
主な光源が何かにもよりますが、以下のような簡易ライトがあると便利かと思います。

商品が入っていた箱

商品撮影をする場合、箱や袋に入っていると思いますが、箱は撮影グッズの一部としても活用できるので、背景に見切れさせる、商品の土台として使う、中に入っている状態で装飾をするなど、様々な応用ができます。
置き画の問題を解決する自動撮影システム
セッティングが大変
置き画よくある声で一番多いのが、セッティングについてです。ライティング、被写体の置き方、カメラ位置、影の映り込みへの配慮、被写体の確認など、手だけを動かせば何とかなるような撮影環境ではない場合がほとんどです。そのため、置き画自体をやめて、トルソーなどにするもそれはそれで別の問題が発生して大変です。
無理な体制での撮影
置き画撮影の基本のスタイルは、床やテーブルに被写体を寝かせて置き、カメラマンと被写体の間にライトを置いて撮影します。この場合、腰を90度に折ってお辞儀の体制で撮影するため、身体に無理を言わせているのがほとんどです。
クオリティが向上しない
ライティングの知識がない場合、立体感や質感を出すことができず、クオリティが上がらないことがあります。