西脇青年会議所の地場産品応援プロジェクトにOrteryの360度ビューが使用されました

ニュース

2021年11月30日

2021年10月9~10日にかけて、兵庫県の西脇青年会議所の 60 周年記念事業として地場産品応援プロジェクトが行われました。「地域産業 360 度丸見え事業」と題された本事業、地場産業の商品を360度撮影することでアピールするというものです。地元の経営者や個人事業主の有志で構成される青年会議所の意志に共感し、オートリージャパンは機材提供して参りましたので、360度ビューの活用事例としてご紹介します。

西脇青年会議所の副理事長、金田様にお話を伺ってきました。

左から、カメラマン 赤木様、西脇青年会議所 副理事長 金田様、本記事筆者 東山

西脇青年会議所様 インタビュー

– プロジェクトの概要を教えてください。

金田様:コロナ禍でダメージを受けた西脇・多可町の地元事業者さんに、ネットなどで自社製品のPR に活用できる素材を提供したいと製品撮影会を企画・開催しました。360度一周撮影できるOrteryのターンテーブルを使い、商品を様々な角度からしっかりと見ていただくことが狙いです。

参加いただいた企業様は、服飾メーカーを中心とした全 18 社で、服やストール、バッグ、アクセサリーなどの宣伝用の写真を制作しました。撮影はカメラマンの赤木武博さん(赤木写真事務所)にしていただき、プロのライティングで本格撮影を行いました。

今後もECで最終製品を販売していくことが非常に重要になりますので、一つのきっかけづくりにしたいと思います。

– プロジェクト企画の動機を教えてください。

金田様:兵庫県西脇市多可町の地域産業を盛り上げるために、今回のプロジェクトを企画しました。西脇市は高品質な生地として有名な播州織の産地となっております。その播州織を使った商品や地域の産業を外部にアピールしたいけれども、アピールの仕方が分からない、まだまだできていない企業様が多いのが現状です。昔から織物の作成までで、最終製品を作っていませんでした。最近西脇市のでもファッション都市構想というものがあり、最終製品を作っていこうという取り組みがあるのですが、まだまだ売り方が分からないというところが多くあるので、そういった中で商品を上手にアピールしていくソリューションという事で、新しい取り組みをいろいろな事業者さんに紹介したいと思い、今回企画させていただきました。

企業様からご要望があったというよりは、青年会議所が企画をしたイベントです。青年会議所自体が地域の先駆けとなるようなことをしないといけないという理念もありますので、今までしていないことをやろうと考えました。

– 360度ビューに注目した理由はなんですか?

金田様:特にファッション関係というのは、WEB上でも1面からだけではなくていろいろな角度からの見たいという需要が非常に多いものではないか思い、商品との相性がいいソリューションだなと考えました。360度ビューは、海外のファッションサイトなどで見たことがあり、こういった画像を作成できるところはないかと注目していました。

そこで機材の会社であるオートリージャパンさんに問い合わせた際に、とても良い返事を頂いたので、それならこのまま乗ってしまおうと思い、今回ご協力いただきました。

– 実際撮影の様子を見ていかがでしたか?

金田様:いろんなことが簡単にできるんだなと思いました。クオリティが高い写真が気軽に撮れますので、とても良いシステムだと思います。

企業様からも、今回の取り組み全体として、写真を無料で撮ってもらえるというのはありがたいというお話や、ストールを360度で撮影するとこんなに綺麗に表現できるか、というお声などを頂きました。

しっかりと生地やデザインの良さをアピールできるので、自分のHPなどにも是非取り入れたいというお声を頂いています。

– D2Cの現状はいかがですか?

金田様:なかなか最終製品を作っても販売が上手くいかない企業がほとんどで、残念ながら苦戦しているというのが現状です。従来通り百貨店やセレクトショップ様などの販路に頼っているのがほとんどです。ですが、生地を作るだけだと最終的なブランド料を乗せることができないので、工賃のみで自分たちで価格決定権がない状況です。原料は自分たちで作っているので、それを最終製品にし、ブランド料を設定して価格決定できれば、一番いいのではと考えています。

青年会議所としても、ものは作っていても売るノウハウがない企業様の助けになればいいなと考えています。ファッション都市構想として、市が主体となって東京の展示会に出展したりはしていますが、ECなど別軸からでもサポートしていきたいです。

播州織は、世界規模のハイブランドの企業様にも採用頂ける生地を作っており、クオリティは保証できるものです。是非地域でできたものを手に取っていただきたいです!

撮影画像の一部をご紹介

株式会社丸萬

Orito〜織人〜

株式会社斎藤商店

ライターから一言

「地域の先駆けとなる」そんな理念に共感し機材提供を行いましたが、撮影を進めるうちに青年会議所の皆様の地域を思う気持ちがひしひしと伝わってきました。微力ながら皆様のお役に少しでも立てたなら大変うれしいです。360度画像が様々な場面で活躍し、ビジネスを加速する起爆剤にされるよう、これからも努力して参ります。

西脇青年会議所 http://nishiwaki-jc.or.jp/web/

赤木写真事務所 https://akagiphoto.com/

使用した機材

LiveStudio

PhotoCapture 360M

製品ページ

この記事を書いた人

トウヤマ ヒロヤ

東山 博哉

大学卒業後、カメラ業界で3年、その後オートリージャパンの立ち上げメンバーとして入社し、現在(2021年6月)まで60社以上の導入に携わる。撮影が楽になった、早くなった、画像がよくなったという言葉が喜び。製品のご提案とともに、より良い撮影システムの開発提案にも熱を入れている。 趣味はカメラで、30カ国ほど訪問している。おすすめの国はチェコとアイスランド。

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