差が出るTシャツの撮り方!モデル/平置き/ハンガー掛けの効果と注意点
Tシャツの撮り方はシンプルだから差が出る
Tシャツは、トップスの中でも、型が完全に決まっている種類の一つです。
男女兼用で長い間全く形が変わっていないため、Tシャツの形と言えばこれと誰に聞いても同じことを言うと思います。
それだけに、魅せ方には工夫をしなければいけません。単に写真を撮るだけでは、「いつもの」になってしまうので、何がどう違うのかをコンマ何秒で伝えられなければ、一瞬でスクロールされてしまいます。
モデル撮影が多くなってきた理由には、コンマ何秒でいかに多くの情報を伝えるかという情報量が多く詰まっていることが挙げられます。
シンプルだからこそコンテンツ力で勝負する必要がある商材なのです。
みんな始めてます。アパレルは自動撮影システムでラクして撮影
写真のセンスやカメラの知識はなくても大丈夫。EC用に白抜き画像も一緒に撮影できちゃいます。
モデル・平置き・ハンガー掛け(吊るし撮影)の選び方
モデル・平置き・ハンガー掛け(吊るし撮影)にはそれぞれメリットとデメリットがあります。
どれがいいかは一概に言えず、環境や商材、進め方、考え方によってメリットの見え方は大きく変わってきますので、下図を参考に考えてみてください。
モデルを使ったTシャツの撮り方と押さえておきたいポイント
モデルはプロ/自社スタッフ/店頭スタッフにお願いする
ナノユニバースには、自社の社員がモデルさんを務めていることは有名です。他の企業でも顔出しせずとも首から下のみで撮影モデルを自社で賄っているケースはよく見かけるようになりました。
また、店頭スタッフさんはおしゃれでスタイルも良い方が多いことや背丈などが世間のボリュームゾーンにいる方を使ってリアリティのあるモデルで商品画像を構成していることも多々あります。
どんな画像が必要か確認し、撮影場所を予め計画しておく
モデル撮影をする際は、他の撮影方法に比べて1着あたりの撮影時間が長くなるため、予め計画して行うことが必要です。
①自社スタジオ
②貸しスタジオ
③ロケ撮影
上記のいずれかもしくは複数で撮影を行う場合、事前に着替えや撮影カットがどれくらい必要なのか把握しておくとスムーズに進められます。
360度ビューで独自コンテンツを作る
国内ではUNIQLOをはじめとするアパレル企業が動画の活用を本格化し始めています。
近い将来5G本格的に多くのデバイスで活用できるようになるため、より動画や360度ビュー等のリッチコンテンツは拡充されると見込まれています。
現に海外では動画の訴求の需要が高く、より短い時間でリッチな情報をユーザーに見せていくことがスタンダードになりつつあります。
その実現には、動画を簡単に、キレイに、誰でも撮影できる環境が必要です。
貸しスタジオで撮影
貸しスタジオを借りて、通常の撮影に加えて、部屋での着用イメージを撮影するのも良いでしょう。このような画像であれば、自社のスタッフを使って撮影することもできるため、スケジュール調整も容易にできます。
自社スタジオで撮影
自社スタジオがある企業は、自社スタジオで、平置き撮影と一緒に商品撮影のバリエーションを広げるためにモデル撮影も行っておくことをおすすめします。
昨今は、コンテンツの量の勝負は一段落して、コンテンツ力(品質)の勝負になってきているので、どれだけユーザーに響くコンテンツを増やせるかを考えれば、自社でモデル撮影をしたい時にすることができれば、コンテンツ力を高められます。
ロケ撮影
ロケ撮影の場所をしっかりと考えることで、Tシャツを着ていくシーンなどを想像できるので、ロケ撮影は非常に効果的です。
街中の雰囲気になじんだ形で洋服が見えるので、単に商品がある画像だけより圧倒的に購入後のイメージが付きやすくなります。
ハリウッドスターの私服を見て着ている服やそのコーディネートが欲しくなった人は多くいるはず…
動画で着用イメージを伝える
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動画を積極的に用いて商品をアピールしている企業で真っ先に浮かぶのは、「UNIQLO」です。
ECサイト商品ページにも、メインビジュアルとして動画を組み込んでいるので、着用して何をしているのかどんなシーンでどんなコーディネートで着用しているのかすぐにわかるため、短時間で密度の高い情報が得られるため、購買意欲向上の最適解と言えるでしょう。
トータルコーディネート提案
モデル使うメリットとして、トータルコーディネートの提案が容易にできることです。全身を自社ブランドで賄える場合トータルコーディネートとして提案を行えば、セット販売ができます。
トルソーや平置きなどはセットで提案出来ても、最終の着用イメージはユーザーの想像力に任せなければいけませんが、モデル撮影の場合はそのまま画像で提案ができるのが最大のメリットです。
ライフスタイル提案
モデル撮影はライフスタイルの中で撮影できるメリットもあります。
上記の写真のように、ライフスタイルの一幕で使っているのを画像として用いれば、テキストを使わずして家族コーデや子育て世代へのアピールが容易にできるようになります。
良い商品画像は良い環境からしか生まれない
平置き撮影の方法と押さえておきたいポイント
背景の準備
商品写真の使う場所によって、背景は様々になると思います。
ECサイトの商品ページ、LP、InstagramやTwitterなどのSNS、LINE、バナーなど活用先に併せていくつか用意をしておくことをおすすめします。
Pinostudioは、高品質な商品撮影用の背景布を製造・販売されているブランドで、シワもできにくく保管にも優れているのでおすすめです。
平置き撮影はTシャツに対して真上から撮影する
多くのスタジオやECの現場で行われているオーソドックスな平置きが下記の方法と同じで、床に商品を置いて、脚立に上って、間に照明を置き、照明の上から撮影をするパターン。
非常に身体と腰にリスクを抱える撮影方法で、長時間の業務継続は難しい方法です。
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▼ 自動撮影システムなら遠隔シャッター&同時背景切り抜きで楽して撮影できます。
斜めにした台に乗せて俯瞰から撮影する
下記のように、ボードか台を斜めにしてTシャツの商品撮影をすれば、高さのないフロア(撮影場所)でもライティングを自由度高く撮影することが可能になります。
また、腰に負担のかかる体制で撮影することもないので、カメラマンへの負担も軽減でき、長時間の撮影も可能になります。
Tシャツをピンと張って撮影する
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2枚目の写真のようなピンッと張ったTシャツの画像は清潔感があって、新しさをイメージできるため、以前はTシャツ専門店として話題になったアパレルブランドのグラニフでも今も使われています。
Tシャツを立体的に見せる撮影方法
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Tシャツの平置き撮影で立体感があると言ったら「UNIQLO」です。ご覧いただいた通り、平置きなのに陰影がついていて立体的に見えます。
こだわって撮影をすれば、ここまで出来ることは確かですが、置いて撮るだけではないので、この方針でいくならちょっとした覚悟が必要です。
やり方は様々ありますが、下記の方法をハイブリットかいずれかを行っていると思います。
①Tシャツの中に綿やトレペ、新聞紙などの薄く詰め物を入れる
②段ボールや型紙などで型を作って入れる
③空気間が出るようにシワや折れ目を入れて成形する
Tシャツを含めたトータルコーディネート
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Tシャツに限らずトータルコーディネートを提案することは、購入後のイメージが付きやすいので、おすすめです。それが商品ページの商品写真の撮影と並行して行えるのは、平置きだけのメリットです。
Tシャツに陰影をつけるなら照明は片側を弱くする
平置きの照明環境は、2灯で十分構築できますが、照明を左右から同じ光量で当てると影が落ちないため、写真がフラットに見えて立体感が失われてしまいます。
上記の悩みがある方は、面倒ではない簡単な解決策が1つあるので試してみてください。
①Tシャツの一部を少し上に引っ張って厚み(シワ)を作ります
②片方の照明を反対側の半分くらいに下げる
どうでしょうか。シワの所が山になっているため陰影がついて、立体感が生まれたと思います。
平置きで着用イメージを作ることは非常に難しいので、より着た時のイメージに近いハンガー掛けの撮影を選ぶ企業が多い傾向にあります。
ハンガー掛け撮影の方法と押さえておきたいポイント
インビジブルハンガーで撮影
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チャナカンパニーが販売しているインビジブルハンガーはすごく優秀で、アパレル企業でも多く使用されています。ゴーストハンガーともいわれており、ハンガーにかけて撮影している感じがないため、ハンガーに商品をかけて、すぐに撮影できます。
そのため、平置きと違い、初心者でも着用感のある画像が短時間で作れるようになる優れものです。
商品を邪魔しないハンガーで撮影
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商品を邪魔しない最低限の骨組みで作られたハンガーで撮影するとTシャツそのものに目が行きやすくなります。シンプルなTシャツであればあるほど、ハンガーもシンプルにしていくといいでしょう。
おしゃれなハンガーで撮影
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単に簡単に手に入るようなハンガーではなく、少し変わったおしゃれなハンガーを使うことで、型が決まっているTシャツが少しおしゃれに見えてきます。
デザインがシンプルであればあるほどハンガーが商品の魅力を引き出し、イメージコントロールしてくれます。
ハンガーを持って撮影
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ハンガーにかけた状態の商品を撮影するメリットや環境、状況はいくつかあります。
・外で撮影する場合
・おしゃれな背景(壁)がある場合
・店頭スタッフが店舗の一部を使って撮影する場合
・照明環境がなく、自然光を活かしたい場合
・手早く撮影したい場合
・カメラ、撮影ノウハウが少ない場合
上記の場合は、ハンガーにかけたままの商品を撮影するメリットがあると思います。
背景切り抜きなどを前提にする場合や取って出し(そのままアップロードする)場合以外は手間がかかり過ぎるので、手で持つのではなく、どこかにかけて撮影することをおすすめします。
自然なドレープを手軽に作る
ハンガー掛けの最大メリットは重力を活かした、自然なドレープ感が誰でも演出できる点にあります。
とりあえず、ハンガーにかけて置けば、Tシャツを着た時と同じドレープ感が出るため、背景を整えて、照明を組むか自然光で撮影をすれば、失敗は避けられます。
個人的な見解ですが、ECの現場を実際に100社以上見てきた(&商談等でお話伺ったのは数倍)経験では、ハンガー掛けは、平置きしている現場より初心者で撮影している確率が高いです。
平置きが難しいと感じている企業様が多いことがその理由の一つです。
Tシャツ撮影に必須!シワ対策とアイロンがけのポイント
アイロンもしくはスチームアイロンは必須アイテム
アイロンがけはTシャツの撮影においては、どんな撮影方法であっても必ず行いましょう。カメラの品質、ディスプレイの品質も向上しているので、キレイに撮影すれば簡単にシワは見えてしまいます。
▼アパレルブランドを持っている企業様ならこういった撮影風景がお馴染みの光景になっているのではないでしょうか。
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おすすめは多くの現場で使用されているPanasonicのスチームアイロンです。
熱に弱い素材は当て布をする
アイロンの基本知識ですが、熱に弱い素材などは当て布が必要になります。
・タグ等に当て布を示すマークが書かれている製品(アイロンの下に~)
・ポリエステル、ウール、シルク、レーヨンなど熱に弱い生地、繊維
Amazonや楽天で、「アイロン 当て布」と検索すると専用の商品があります。代用品は、綿100%の通気性の良いハンカチやガーゼなどが挙げられます。
Tシャツのシワと一緒にほこりも取る
よく撮影現場で見るのは、ホコリやゴミ取り忘れて、再撮影なんて光景です。
毎日撮影を行っているプロでもやってしまうので、ゴミやほこりが見えなくても習慣化してコロコロやハンディ掃除機などで掃除をしましょう!
Tシャツ撮影は自社と外注の両方を検討しよう
画像の作る手段ではなく画像を活かす目的を定める
Tシャツの撮影を自社でやるのか、外注にするのか、モデルなのか、平置きなのかという問題は、売上を上げることや利益を増やす手段であり、それ自体が目的ではありません。
どうしたら売り上げが上がるのか、ユーザーに選ばれるのかから逆算をした時に出た答えから逆算してモデル、平置き、ハンガー掛けなどの手段を選びましょう。
そして、それが自社で撮影環境を構築できるのか否か、構築したときの費用対効果はどうなのかが、外注の判断になると思います。
自社でやるなら自動撮影システム
自社でアパレルの撮影をするなら自動撮影システムが最適解です。
①トルソーやモデル撮り
②平置き撮影
③トルソー、ハンガー掛け、吊るし撮影
④靴、バッグ、小物類
外注する場合の選定方法と注意点
外注する場合、2パターンに分かれます。
①撮影を外注する場合
②ささげ業務全般を外注する場合
外注にはどんなメリット、デメリットがあるのかを紐解いた記事があります。
下記がその目次ですが、大枠の内容はご理解いただけると思います。
■ささげ業務を外注するメリット
・豊富な経験と商品撮影のノウハウ
・正確な採寸データで安心できる
・プロがつくる商品説明で売れやすくなる
■商品撮影・画像編集の時間を別の時間に使える
・マーケティングに専念できる時間が増える
・専門性の高い人材を採用しなくていい/人材リスク軽減
■ささげ業務外注化のデメリット
・納品に時間がかかり、機会損失が発生する
・コストが高いため、利益が減る
・業者の選定が難しい
・コミュニケーションコストがかかる
・撮影ノウハウが溜まらない
・撮影アイディアの流出
■ささげ業務を外注する際のポイント
・プランの含まれている業務を確認
・業務単位の料金・価格
・撮影実績/事例の確認
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