商品撮影の内製化の悩みと改善策。より多くの商品をより撮るためには?
商品撮影の内製化による悩みは一般的に下記のような悩みや課題が出てきているのではないでしょうか。
■撮影の品質が均一化できない
■兼業で時間が足りない
■掲載が遅れて機会損失が出ているけど、手が回せない
■編集が追い付かない
■画像や動画を増やしたいけどリソースがない
■SNS施策が全くできてない
■他部署から要望される画像の加工が大変
■上記の苦しみを誰もわかってくれない
末端業務だからと言って、この業務に投資もせず、軽く見ている企業は、時代の先頭集団には絶対に立てないと断言できる程、時間も労力もかかっています。だからこそ改善の余地がある、伸び代だらけの業務であると捉えています。
内製化や専業のメリット、デメリットはこちらの記事にわかりやすく書いてありますので、ぜひ読んでみてください。
商品撮影の内製化でよくある悩み
商品写真の品質が均一化できていない
撮影の悩みあるあるで、商品撮影を誰でもできるようにしたはいいものの、微妙な画像品質のバラつきがあって、サイトに統一感が出ない。ブランドイメージを損なっている。無駄な修正業務が発生しているなど、言いたいけど言えない細かな悩みが多くあると思います。
画像が均一化できないのは、通常の撮影では当たり前に起こり、改善策はテクノロジーを使う以外ありません。
業務を兼務していて時間が足りない
ECの運営業務と撮影があり、運営業務に比重を置いているもしくは置きたいが、撮影業務が毎日もしくは週に何回かあるため、なかなか効率よく業務が回せないといったお悩みはよく耳にします。
ECの運営業務に撮影も入っているので、それは担当しなければいけないのですが、どちらかというとクリエイティブ業務になるので、誰もが簡単にサクサク進められるような業務ではなく、人によって業務の進め方が別物になるため、所要時間とクオリティは比例して上がるわけではないため、できれば兼業よりは専業もしくは専業寄りで撮影者をつける方が組織はうまく回りやすくなるでしょう。
掲載が遅れて機会損失が出ている
倉庫に新商品が来ている、会社にサンプルがあるけど、撮影ができていないため掲載が遅れ機会損失が発生している。これは、もはやあるあるに近い悩みであり、超重要な改善点であることは間違いないです。店舗に出ている商品がECサイトに掲載されていない、他社で売られている商品が自社のサイトに掲載されていない。前者はECで買おうと思っていたお客様を逃し、後者は比較検討から外れるため、機会損失が発生します。
この部分を解消することは急務であり、それが年間を通して起こらない業務の流れとチームづくりが必要になります。
画像編集が追い付いていない
クリエイティブ業務の一つである、画像の編集・加工業務。撮影関連業務の中で一番過酷で、一番時間がかかる業務です。それが故にここの業務を補う、サービスは多く出てきていますが、サービスは手段であり、その前後にある業務との親和性が高くないと大きなメリットは享受できないため、投資に対効果はしっかりと出せるのかどうかは慎重に見定めなければいけません。
SNS施策に手が回っていない
情報社会において、拡散力の高いSNSでの露出がないと販売へつながるタッチポイントが減ることになるので、売上に繋がる部分をみすみす見過ごしていることになります。とはいえ、必ず費用対効果が合うかと言えばそうではないですが、お客様との交流やライブコマース、ブランディングはSNSでやっていくことが簡単にできますし、SNS経由で売れているD2C企業も多くいますので、参考にしていきたいところですね。
他部署から要望される画像の加工が大変
商品を扱う企業にとって、商品画像はお客様の理解を深めるための重要なコンテンツとなります。BtoB、BtoCの両方をやられている企業は、バナー画像、ECの商品ページ用、POP用、資料用、楽天用、Amazon用、サポート用、開発資料用、報告用など様々な場面で様々な大きさ、形式で費用になります。
それを一つ一つ素材づくりをしていては、画像を作ることが目的になりかねません。あくまで商品画像やコンテンツは売るための一つのツールであるため、そこに多大なリソースをかけていては採算が合わなくなってしまいます。
同じ角度、同じ形式でも問題ないように社内の方向性を統治していく必要があります。
掲載画像・動画を増やしたいけどリソースがない
画像を6枚から10枚商品ページに掲載することや動画やGIFなどの独自コンテンツを掲載することは主流になってきました。それを実現するにはクリエイティブ業務とマーケティングがより密接になり、シームレスに施策を進められる組織づくりが肝になってきます。
どんなお客様に、どんな効果を与えたくて、どんな感情を抱いてもらい、どうして動いてもらいたいのかを考えて何が必要かを考えると素材は撮影から始まります。ここが素早く動ける企業と動けない企業では施策の打ち出すスピードは雲泥の差になることは机上の空論でも容易に分かります。
悩みを共有できない/業務が孤立
これが一番つらいと感じている方も多いと思います。EC業務の多忙な業務ですら知らないのに、撮影関連業務となるとさらに仲間が減ります。孤独感極まりない中で、上記の悩みを一人や2人で抱えながら進めていくのはつらいものがあります。
通常の撮影業務はササッと終わらせて、売上に繋がりやすい、よりお客様に響くコンテンツをマーケティング担当の方やEC担当の方と考えていく方がやりがいもあり、目に見える成果も多くなるため、前に進んでいる、役に立っている、成長できていることが実感しやすいでしょう。
それは向上心を生むため、組織にとっても楽しく業務をし、やりがいを与えることは重要だと捉える方がいいと思います。
撮影内製化を成功に導く自動撮影システム
写真のセンスやカメラの知識はなくても大丈夫。加工が面倒な白抜き加工も一緒にできちゃいます。
兼務するリスクと専任をつくるリスク
通常業務と兼務するリスク
商品撮影、画像編集、画像加工とその他の通常業務を兼業にするリスクは多くあります。
- 従業員の負担が大きくなる
→残業が増える、プレッシャーが増えるなど=従業員満足度が低くなります。従業員の満足度は業務の質にも跳ね返ってくるため、気をつけなければいけない点の一つです。また、一人に対しての業務量が残業前提で過度になっているケースも多々見受けられます。求職者が会社を選べる時代にその方法は会社を追い込むことになるでしょう。
- タスク過多でどちらの業務も進まない
→どちらの業務も会社にとっては重要な業務ですが、商品撮影は末端の業務になるため、ここが止まると良い施策、良い企画、良いマーケター、良いシステム、良いチームがその先にあったとしてもそれは無意味になります。コンテンツの素材がなければコンテンツは作れないですし、コンテンツがないと施策が打てません。兼業でやるデメリットはスピードにも直に跳ね返ってきます。
しかし、そこに機会損失が生まれることは確かです。
- 離職時のリスク
→撮影業務との兼業は正直計り知れません。弊社の導入企業様でも、導入前に残業は普通、終電もしばしばというお客様もいらっしゃいました(自動撮影システム導入で解決済み)。
その企業様は通常業務は業務時間内で、撮影業務は時間外業務にというハードな兼業をされてました。
数点しかない撮影であれば、1時間くらいで帰ることができると思います。しかし、シーズンものになるとその何倍も入荷がある。そうなると撮影は長引きます。そんなことは何年も続けられるわけないので、その近辺のスタッフさんの入れ替わりは非常に激しいです。1年で担当が変わるなんてのは普通なので、その期間の短さが業務の厳しさとモチベーションを保つ難しさを物語ってます。
商品撮影業務を専任に任せるリスク
- 離職のリスク
→兼業のリスク同様、離職のリスクは伴います。チームの状況によっては撮影内製化が崩壊する恐れすらあります。専任担当にはそれだけリスクがある分、同じ分メリットがあります。クオリティの向上、手放しでコンテンツ素材ができあがる、変なこだわりを捨てればスピードは速い、素材の変更に柔軟に対応してくれるなど。分業制にはメリットもデメリットあることは忘れてはいけない重要事項です。
- ノウハウの独占
→専任のリスクはノウハウが人に溜まりやすいことにあります。ノウハウを人に溜めると人の流れとともにノウハウが動いてしまうため、非常に人材を活かしにくくなります。特に簡単には身につかないクリエイティブな業務はノウハウが会社になく、人にあるケースがほとんど。半分でも、カメラマンのノウハウが残っていれば、教育や採用に大きな力を発揮しますが、ノウハウがない場合は、すべてが一からになる可能性があります。
- クオリティにこだわりすぎて進行が遅れる
商品撮影や画像編集は、クリエイティブな仕事になるため、ついこだわりが出てしまいます。このこだわりが悪い方向に出ると厄介です。
カメラマンがカメラマンにしかわからないクオリティにこだわって時間をかけているケースをよく見ます。
情報社会になっているため、素人でもキレイに撮影する方法は1万円投資すればECで販売できるくらいの撮影知識は備わります。その時代にスピードが遅いのは致命傷になりかねないです。
撮影課題を解決する自動撮影システム
自動撮影システムで撮影インフラを再構築
ECサイトやWEBサイト上で必要な商品撮影、物撮り、編集、加工、保存に多くの時間を割いているかと思います。
そのほとんどの作業を初心者で行い、プロ並みの品質、プロ以上のスピードで進めることで、従来の1/3の時間で業務を行えます。
商材の大きさによりますが、毎月3万円~7万円ほどで2倍から~3倍の業務をこなすことができるため、売上アップ、経費削減等の費用対効果は抜群です。
疑ってても疑ってなくても必見です!
撮影・編集業務の見直しでどこが改善する?
先ほどもお伝えした通り、末端の業務が止まるとその先の業務が正常に動かなくなります。さらに、末端の業務は会社の重要人物からは見えないことが多いので、なかなか声を上げにくかったり、声を上げても届かない場合が多いです。その分改善をすれば大きな変革をもたらすことができるのも事実です。
- 時間の削減
→撮影や編集業務のほとんどはアナログで行っているため、変数が多い撮影方法ではない限り、テクノロジーを使う方が断然作業は早く進みます。テクノロジーに頼る部分と頼れない部分があることは事実なので、0→100で考えるのではなく、60:40の割合で考え、一部を効率化するだけでも全体の効率が1.5倍から2倍になるケースもあります。
- 生まれた時間を活用
→撮影や編集業務の効率化で時間を圧縮することで、生まれる時間は大きな価値を生みます。最近では「SNSの活用を本格化したいけど、やめることができない業務がほとんどで、その時間を作ることができない」という悩みをよく伺います。このやりたいを実現できる時間が業務効率化の先にある最大のメリットです。
しかし、こんな流れも多いです。
売り上げを伸ばすためのツールを導入したい→導入しても活用する時間がない→活用するための勉強時間も含めるとメリットが高いか不安→導入先送り
こんな時間と時間に付随した業務負担を考えると担当者は嫌になります。これは末端に近づけば近づくほどしわ寄せを食らうので、反発が強まります。
上記から時間を作ることの重要性と時間に沿った感情の動きも見えたと思います。時間を生むツールをぜひ使ってみてください。
- コストの削減
→撮影や編集業務の効率化で時間を圧縮することで、生まれるのは時間だけでありません。多くの人材をその近辺で採用しているはずなので、撮影や編集に付随する部分と間接的に関わっている部分のコストメリットもあります。
例えば、Aさんは撮影と編集を行っていて、Aさんは兼業なので、1週間で1日は撮影業務に2日は編集業務をしてたとします。3日は撮影関連業務、2日は通常業務ですが、仮に2倍の効率化を実現して、1.5日で撮影、編集業務が終えられたとすると1.5日分は他の時間に使えるわけなので、他のチームの仕事を兼業したり、新しい取り組みをするときにかかるコストをAさんで置き換えればコストは下げられます。
まとめ
- 兼業でも専任でもリスクはある
→どちらがいいということではなく、会社の特徴をしっかりとらえた上で最適解を見つけていくことが重要
- 兼業のリスクを把握する
→兼業で撮影業務をしてもらうことのメリットとデメリットを正確に把握して、今のうちにできる準備をしていくことで兼業のリスクは減っていくでしょう。
離職のデメリットは特に大きいので、見落とさないように誰がどうなってもいいようにチームの基盤を整える
- 業務効率化の先にあるのは何かを把握する
→兼業の最大の敵は業務効率化です。一つの業務にかける時間が短くなればそれだけ負担は減っていくので、ツールやシステムをうまく使い、業務効率をした先にどんなことが実現できるのか。
ここをしっかり把握した上で取り組むと非常に明確な道筋が見えてくると思います。