背景切り抜き/白抜きのおすすめツール「PicWish」とは
ニュース
2022年4月1日
様々な背景切り抜きツールがありますが、今回はApowerSoftがリリースした「PicWish」というクラウドの切り抜きツールをご紹介します。
こちらは同様のツールの中では、総合的に見れば個人的には一番おすすめできるツールです。メリットや他社比較、サンプルなども交えて、どこよりも手厚く、忖度なしで徹底解説します。
プロが最も利用している背景切り抜きツール
物撮りと同時に背景切り抜き!?
写真のセンスやカメラの知識はなくても大丈夫。加工が面倒な白抜き加工も一緒にできちゃいます。
EC事業者がよく利用している背景切り抜きツール
Zenfotmatic
1つの背景透明化ツールです。通称”ゼンフォト”と呼ばれているzenfotomaticです。選定理由は、WEBサイトをご覧いただければわかりますが、商品点数や認知度の高い大手企業も多く導入しており、1枚8円からと20円と安価に画像の背景切り抜き(白抜き)や画像編集ができるのが、最大の魅力。
バッチ処理もでき、背景透過や透明化だけでなく、多くの画像編集・加工を自動で施してくれます。
画像の背景を透明にする技術は年々向上しており、中でもzenfotomaticは雑多にある編集関連のフリーソフトやアプリとは画像加工・画像処理のレベルは「桁違い」です。
画像編集の初心者や背景切り抜き手軽にしたい人におすすめのツール「PicWish」
オンライン上の白抜きツール
WEBサイト上で選択したファイルをアップロードすることで、数秒で背景切り抜きができる非常に便利なオンラインツールです。
「remove bg」や「Clipping Magic」などのツールと同じ内容にはなりますが、毎日、画像編集のアルゴリズムに触れている私から見ても、自動でここまでの白抜き精度があるツールは見たことがありません。
同じツールの中では、現段階(2022年9月27日現在)でPicWishが最高品質で出来ると考えてもいいと思います。その理由について細かくお伝えしていきます。
こんな人に「PicWish」はおすすめ
・個人で画像を編集扱っている人
・画像の編集技術がない人
・月間で背景切り抜きを1枚~数百枚行う人
・無料で画像編集の工数を減らしたい人
「PicWish」をおすすめできない人
・企業規模で画像を扱っている人
・画像編集が必要な枚数が多い人
・無料で切り抜き&オリジナルのサイズを維持を求めている人
PicWishのメリット
画像の背景切り抜きが最高精度
切り抜きの精度が抜群だということ。ここにPicWishの最大の強みがあると考えています。サンプル画像をご覧いただければわかりますが、1本1本の髪の毛まで鮮明に切り抜きできるのは驚きでしかないです。
これは体感した人にしかわからない精度なので、まずは体感してみてください。
利用料が完全無料
二つ目のメリットは、完全無料である点です。完全無料でクオリティも申し分ないので、まずは使ってもらい、PicWishの実力を確かめてみてください。
remove bgやClipping magicと違い、現状では、サイズの圧縮もないため、切り抜きされた画像が切り抜き前と同様のピクセル数(サイズ)で出力できる点は他のツールよりも評価が高い理由の一つです。
サイズの圧縮は他社より少ない
三つ目は、サイズの圧縮が厳しくない点です。先述した通り、サイズの圧縮が少ない画像が無料でダウンロードできるのは、PicWishの強みです。
他は1000px以下でダウンロードすることが基本となるため、使い道が非常に狭まってしまいます。しかし、Picwishの場合、ブラウザ版で利用することで、無料で2000px程度までダウンロードできるため、非常に使いやすいです。
サイズの圧縮はあるものの、画質自体には影響はほぼないため使い勝手がいいのも特徴です。
背景合成も容易に出来る
四つ目は、背景処理が終われば、背景合成も非常に簡単にできるようになります。合成したい背景をアップロードしておくだけで、簡単に合成できるので、編集ソフトを使用しなくても加工ができ、時間の節約ができます。
個人で気軽に使える
五つ目は、フリーアドレスなどを使って会員登録するだけで、ダウンロードができるようになるので、個人的にビジネス、プライベート関係なく使用できるため、1日や1週間で白抜き加工の数が少ない人にとっては、重宝できるツールといっていいでしょう。
PicWishのVIP会員のメリット
1回100枚まで同時処理
一つ目は、100枚まで同時に背景切り抜きの処理が可能な点です。2022年5月アップグレードした機能で、ブラウザ版ではなく、アプリケーション版で可能になっています。
1枚1.9円~13.38円
VIP会員(有料会員)は月当たりの枚数をどれくらいに設定するかで1枚あたりの金額が異なっており、月当たり枚数が50枚だと13.38円となっており、5000枚で1.9円まで価格が下がります。
200枚だと6.85円/枚となるため、50枚での契約と比較すると2倍の価格で4倍の枚数を処理できるようになるため、魅力的な値段設定になっています。
非圧縮で保存が可能
VIP会員(有料会員)の最大の魅力は、非圧縮でのダウンロードができる点にあります。非圧縮の画像が次々に同時処理されていきますので、業務効率化に役立てられます。
非圧縮だけでなく、アプリ中で自由にサイズをカスタマイズして出力することもできるため、使い勝手はブラウザ版と比較すると格段に良くなっています。
PicWishのデメリット
正直なところ、デメリットはないのですが、あえて言うなら下記の2つです。
会員登録が必要
一つ目は、ダウンロードには会員登録はしなくてもスポット利用が出来るのですが、スポットでの利用手順と会員登録の手順がほぼ同じなので、会員登録をおすすめします。
複数枚の同時加工は有料プラン
二つ目は、無料プランでは、複数枚同時に加工ができない点です。1枚1枚の画像を都度編集していくため、複数枚同時に進行させることはできません。
そのため、多くの画像を一気に処理する必要性がある場合は、ゼンフォトなどの別のツールや切り抜き.jpなどの切り抜き作業の外注を利用する方が得策かもしれません。
競合他社ツールとの比較
使い勝手/操作性
使い勝手は、3社ともに大きな差は感じられないです。
PicWish:シンプルな作りで捜査に迷いにくく使いやすいです。
removebg:シンプルな作りな上にドラック&ドロップで複数枚同時に進行できるため使いやすいです。
clipping magic:機能が豊富なので、若干UIや使いやすさという面では慣れが必要になるかと思います。
画像の背景切り抜きの精度
画像切り抜きの精度はPicWishが一枚上手です。検証した画像は背景もボケている上に細かい髪の毛が多くあるため、PhotoShopで行う場合、非常に嫌味のある画像です。
自動切り抜きで行うとこんな結果になりました。
元画像がこちら
各ツールで背景切り抜きをした画像がこちらPart1
各ツールで背景切り抜きをした画像がこちらPart2
PicWishは細かい毛まで鮮明に、かつ自然に残しており、他を圧倒しているのがわかります。
removebgは切り抜きの精度は良いのですが、細かい部分はある程度消しに行くアルゴリズムになっているようです。物撮りやふわふわした素材以外は得意な印象です。
clipping magicはそもそも切り抜きに失敗しているのと、どこを処理してどこを処理しないのか微妙な精度で、安心して任せられるクオリティではないのが見て取れます。
白抜きの処理速度
PicWishは、速度は再開ですが、リカバリーもほぼ必要ないので、その他の時間に捕らわれることがないため、トータルの時間を考えれば、この秒数分は誤差の範囲になると思います
removebgは、速度も精度も2位ということで安定の平均点。
clipping magicは、処理速度は速いのですが、速い分粗いという結果かもしれない。
リカバリー機能の豊富さ
PicWishは、消しゴムと復元のブラシ(大きさの変更可能)と切り抜きシーンが3種類選べ、各シーンに最適化したアルゴリズムで背景を切り抜いてくれます。
removebgは、PicWish同様に消しゴムと復元のブラシのみ
clipping magicは、ふわふわした素材用にヘアツールというブラシや、他の二社と同様の消しゴム&復元のブラシ、スカルペルという線でつないだ場所を編集できるツール、スムージングなどがあり、リカバリー機能の豊富です。
背景色/背景合成の可否
PicWishは、背景色の変更と画像の差し替えが可能
removebgは、背景色の変更と画像の差し替えが可能
clipping magicは、背景色の変更のみ可能
その他編集機能
PicWishは、特に編集機能なし
removebgは、特に編集機能なし
clipping magicは、トリミング、画像の色味補正、影の追加などの基礎的な編集機能があります。
「PicWish」会員登録の方法!1分で完了
TOPでログインボタンを押す
メールアドレスとパスワードを設定して、認証コードを取得
メールアドレスと任意のパスワードを入れる(新規で設定する)
真ん中の認証コードを入れるために取得ボタンを押す
認証コードを入力→登録
メールに飛んできた認証コードを60秒以内に入力して、登録ボタン
登録完了
ダウンロードできる状態になりました。
SNSアカウントでも登録可能
PicWishの使い方を解説
操作概要
TOPページの画像をアップロードボタンを押す
フォルダから画像を選択して、開く→白抜きが自動で開始
機能紹介
編集ページのメニューは大枠5つ
「シーン切り替え」「ブラシ機能」「背景設定」「画像ダウンロード」「画像の再アップロード」
シーン切り替えは3種類
「ポートレート」「製品」「グラフィック」をアップロード時にオートで決められるが、変更も可能
ブラシは消すか残すかの2機能
残したいところが消えていた場合は保留
消えてほしい場所が残っていた場合は削除
※ブラシの大きさも変更可能
背景合成をする/背景画像編
背景ボタンを押す
画面が切り替わったら画像ボタンを押す。「+」ボタンで背景にしたいファイルを追加。
追加された画像を選択すると、背景が変更可能です
背景合成をする/背景色編
背景合成の画面で「色」を選択して、好きな色を選択。
※変更したい色がない場合は、別途カラーコードなどを使用して単色の画像を作成し、背景画像として差し込んでください。
編集を終えたら、右上のダウンロードボタンを押せば、ダウンロードが開始されます。
PicWishで白抜きした画像サンプル
ポートレート-1
▼ 元画像
▼ PicWishで背景切り抜きした画像
ポートレート-2
▼ 元画像
▼ PicWishで背景切り抜きした画像
物撮り-1
▼ 元画像
▼ PicWishで背景切り抜きした画像
物撮り-2
▼ 元画像
▼ PicWishで背景切り抜きした画像
物撮り-3
▼ 元画像
▼ PicWishの編集画面
手前のレンズのみ背景と認識されている。白飛びしているものはさすがに難しいが、奥のレンズはおおよそ切り抜きできているので、ブラシの補正などでレンズを塗れば問題なさそう。
▼ 未編集の仕上がり画像
透明な素材
▼ 元画像
▼ PicWishで背景切り抜きした画像(背景-黒)
▼ PicWishで背景切り抜きした画像(背景-白)
イラスト
▼ 元画像
▼ PicWishで背景切り抜きした画像
所々、背景として認識されているが、ブラシで10秒編集すれば修正できるため、許容範囲内かと思います。
トルソー
▼ 元画像
▼ PicWishで背景切り抜きした画像
まとめ
高性能な切り抜き処理ができるクラウド白抜きツール「PicWish」の素晴らしさは、お分かりいただけたと思います。しかし、切り抜きのアルゴリズムにはある程度の限界点がある事も、同時にご理解をいただければと思います。
ツールを過信せずに、どこまでやれれば問題ないのか、どこまでやれると現状の作業、業務がどのくらい効果があるかをいくつかの画像で試していただければと思います。
楽天やAmazon、自社サイトなどを立ち上げた企業や個人の方も多いと思います。ECサイト上の商品画像は、白抜きが基本になりつつあります。
その作業自体に工数を割くのではなく、マーケティングに時間を割くことで初めて売上アップが狙えます。PicWishをはじめとするツールはその手助けをするための道具に過ぎません。
されどツール。ツールの使い方で生まれなかった時間が生まれるのも確かですので、是非体験し、いい時間の使い方をして頂ければ私も嬉しいです。