白抜き・白背景の商品画像!おすすめの撮り方、ツールやグッズも紹介
目次
- 白抜き・白背景が必要な理由
- Amazonや楽天、Yahoo!などのECモールの掲載ルールのため
- 商品情報が正確に伝わり、売れやすい商品画像になる
- 判断がしやすく、売れやすいコンテンツになる
- EC担当者が使う!画像・背景切り抜きアプリを使うやり方(PC版)
- Zenfotomatic
- PicWish
- removebg
- clippingmagic
- ECフォトアシスタント
- Apowersoft画像背景消しゴム-背景透過&写真消しゴム
- 背景透明化-Pro
- 商品画像の白抜き・白背景とは?
- 商品画像の白背景とは
- 商品画像の白抜きとは
- 白抜き・白背景の撮り方
- 背景を白くする準備1「背景」
- 背景を白くする準備2「ライティング]
- 背景を白くするための撮影「スマホか一眼レフで撮影する」
- 白抜き・白背景の撮影後の画像編集におすすめの方法(外注)
- 切り抜き.jp
- キリコム
- 白背景画像の具体的な活かし方
- ECサイト
- 資料
- 360度アニメーション
- 白背景画像は手段でしかない
画像加工の負担が激減するツール
白抜き画像と白背景画像の違い
白背景とは、商品画像を除いた背景色が「RGB値 255:255:255」で統一されていること。これが必須定義となり、背景色に一部グレーがかってるものや、背景が映り込んでいるもの、商品画像は白背景とは呼べません。
・背景が白で統一されている
・枠線が入っていない
・商品画像のみが写っている
が条件として挙げられます。
楽天やAmazonなどのECモールでは、ドロップシャドウや自然にできた影などは問題ないと定められています。
白抜き画像とは、商品を除いた背景部分の情報がない画像のこと言います。PNGにした時に、背景商品以外に背景情報がないのが特徴です。
・背景が白で統一されている
・枠線が入っていない
・商品画像のみが写っている
---白背景と異なる点---
・ロゴやテキストがない
これらが条件です。
ドロップシャドウや自然にできた影などは問題ないと楽天やAmazonなどのECモールでは定められています。
白抜き・白背景が必要な理由
Amazonや楽天、Yahoo!などのECモールの掲載ルールのため
商品をオンライン上で販売していくには、ECモールの力を借りることが基本です。
楽天やAmazon、ヤフーショッピングや、dショッピング、Qoo10やZOZOTOWNなど、様々な商品を販売するプラットフォームが存在し、10サイトに登録して販売している企業も少なくありません。
各ECモールには商品画像の掲載ルールがあり、そのルールに則って商品画像を作成していきます。
そのルールの一番のポイントはメイン画像は白抜き画像(白背景)である事。
サブ画像(サムネイルの画像)などは制限が緩いため色々と掲載できるのですが、メイン画像(メニューやトップページ、商品一覧などで見られる画像および商品ページの1枚目の画像)は商品情報のみとされています。
その他に商品画像の85%は商品そのものが占めることなど厳格にルールが定められています。これらのルールに沿って作成しなければ、販売することすらも許されないので、必要不可欠な要素になります。
商品情報が正確にユーザーに伝えられる
2つ目は、商品の魅力を正確に伝えられるためです。
上記の画像の通り、パッと見た時に短い時間で多くの商品情報を得られるのは、右の白抜き画像ではないでしょうか。
背景が何もない=商品情報しか入ってこない=商品の魅力を画像でしっかり伝えられる
情報が多い写真は売り手の意識していない場所に目を移して、イメージの変換を行ってしまう場合がありますので、白い背景(商品情報以外がない)の方が、商品の魅力を伝えられやすくなります。
判断がしやすく、売れやすいコンテンツになる
2つ目は、売れる画像・売れやすい画像になることです。
楽天やAmazonなどのECモールはわざわざルールによって商品のみが写った白背景を義務付けている理由に着目してみます。
なぜ白背景画像を用いるように指示しているか?
大枠は2つあると思います。
1つ目は、画像は売り上げを左右するという根拠から背景情報をなくすことで、画像の品質をできるだけ一定にするためです。背景の処理が甘いと画像の品質が著しく低下するため、なくすように指示しています。
2つ目は、イメージコントロールを避けるためです。背景情報があると商品以外の情報で商品の魅力やイメージをコントロールできてしまうので、商品本来の形や品質を見てもらうために、背景情報をなくす必要があります。
効率化するのは背景切り抜きだけで大丈夫ですか?
写真のセンスやカメラの知識はなくても大丈夫。
白抜き・白背景の作り方
1-1. 背景紙の購入
背景紙は多数ありますが、この背景紙をおすすめしています。もちろん他の背景紙がダメだというわけではないので、お好みの背景紙をご選択ください。
1-2. 撮影ボックスの購入
こちらの撮影ボックスは照明の無段階調整も可能、背景布6色付属、照明の品質がいい(CRIが95+)ので、商品撮影にも適している照明付き撮影ボックスとしておすすめできます。
撮影ボックス SAMTIAN 60x60x60cmの仕様
モデル:F60
サイズ:60*60*60CM
色温度:5500K
パワー:23W
定格電圧:12V
ルーメン:約3400LM*2
CRI:≥95
LED数量:63pcs*2
LED使用寿命:50000H
背景布:黒、白、青、グレー
入力電圧:AC 110Vと220V to DC 12V
20㎝以下の商材しか取り扱いがない方には、30㎝×30㎝×30㎝の撮影ボックスがおすすめです。
DUCLUS LEDライト付き撮影ボックス
LEDビーズ数:112個
ランプビーズモデル:2835
色温度:5500K白色光
調光可能な明るさ:10段階輝度
2-1. 照明(ライティング)をセットする
ライティングは背景紙を使用する際に選択肢がいくつかあります。
撮影ボックスの場合は、ハズレを引かない限りは、白背景は簡単に作れますので、追加のライトの用意などは撮影をしてみて決めましょう。
自然光は、背景紙に向かって真横もしくは斜め後ろから入るように位置を調整しましょう。
また、商品によっては、光の入り方がマイナスに出る場合もあるので、テーブルや背景紙の位置を調整できるようにスペースを確保していただくことをおすすめします。
② 照明を用意する場合
※自然光で光量が足りない
※自然光を使わない
撮影ボックスも自然光も使用できない(しない)場合、こちらの安価なライトで問題ないので、用意いただくことをおすすめします。
安価なライトと背景紙を使ってスマホで商品撮影した動画がこちら
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2-2. 商品撮影時に役立つ便利グッズ
あると便利なグッズを紹介します。
①背景紙スタンド(壁に背景紙をテープで止めない場合)
壁などがあれば背景紙をテープなどくっつければいいのですが、ない場合、こちらの背景スタンドが活躍します。
②レフ版(光量を増やす/輪郭をはっきりさせる)
太陽の光を利用して光を跳ね返して、商品にあてる光を増やしたり、別の面を使って被写体の輪郭をはっきりさせて(コントラストをつける)背景切り抜きをしやすくするために使われます。
③トレーシングペーパー
自然光が強すぎる場合に、拡散させる(弱める)役割をしてくれるのがトレーシングペーパーです。窓に貼るもよし、被写体の前に垂らすもよし。あると非常に便利なグッズなので、持っておいて損はしないグッズです。
スマホか一眼レフカメラで撮影する
ついに、撮影です。
① 商品撮影前の確認と用意
スマホの場合:カメラにこだわったスマホをご用意ください。
※iPhoneであれば、11以降が望ましい
※Androidであれば、2年以内の機種でフラッグシップモデルが望ましい
一眼レフの場合:できるだけ年式の新しいカメラをご用意ください。
※5年~6年以内に販売開始された機種
※レンズが購入時の付属のレンズではない場合は上記の限りではない
※購入時付属しているキットレンズおよび7年以上経過している機種の場合、スマホの方がキレイに撮れる可能性が高いので、それぞれで撮影してみて比較してください。
② 商品撮影のおすすめの設定
モード選択:
マニュアルモード ◎ オートモード ▲
オートでの撮影は、カメラ任せになるため、狙っている画が作れない可能性が高くなります。その場合、編集で何とかしなければならないため、余計に時間を使わなくてはなりません。
マニュアルモードで撮影できるように以下の数値を参考に撮影してみてください。
シャッタースピード:
手振れを起こしにくい1/125以上で撮影していきましょう。
参考記事:【初心者向け】シャッタースピードの基本と設定と作例を紹介
絞り:
8~11程度で撮影すると一番画質がキレイに保てます。
参考記事:【初心者必見】F値で写真の表現が変わる!絞りと露出の基本と応用を3分解説
ISO:
自然光の入り方、部屋やライトの明るさによりますが、1000を超えないように撮影してみてください。
※数値が小さければ小さいだけ良いが明るさが足りないよりはいいので調整が必要
参考記事:ISO感度を使いこなしてプロっぽい写真へランクアップしよう!
★ 注意点
・背景紙にも照明の光や自然光が回るように照明の位置や強さを調整する
・調整しきれず画像の角が暗くなった場合、編集時に切り取る
・被写体が歪むこと、画像の切り取りができなくなることを考慮し、余白ができるように少し遠めから撮影する。
・画質はできるだけ圧縮されないようにする
・画像のピクセル数はできるだけ大きくする
② 照明を用意する(自然光で光が足りない場合や自然光を使わない場合)
引用:Amazon
物撮りと一緒に白抜きもできたらラクになりますか?
写真のセンスやカメラの知識はなくても大丈夫。
EC担当者が使う!画像・写真の白抜きツール
まずは、私が自信をもっておすすめできる4つの画像の背景切り抜きツールをご紹介します。
・初心者でも簡単にできる
・基本ドラッグ&ドロップで数秒で処理
・プロの評価が高い
この3点が評価項目です。
紹介ツール一覧
【 PC版 】
【 スマホ版 】
Apowersoft画像背景消しゴム-背景透過&写真消しゴム
zenfotomatic(ゼンフォトマティック)
1つの背景透明化ツールです。通称”ゼンフォト”と呼ばれているzenfotomaticです。選定理由は、WEBサイトをご覧いただければわかりますが、商品点数や認知度の高い大手企業も多く導入しており、1枚8円からと20円と安価に画像の背景切り抜き(白抜き)や画像編集ができるのが、最大の魅力。
バッチ処理もでき、背景透過や透明化だけでなく、多くの画像編集・加工を自動で施してくれます。
画像の背景を透明にする技術は年々向上しており、中でもzenfotomaticは雑多にある編集関連のフリーソフトやアプリとは画像加工・画像処理のレベルは「桁違い」です。
PicWish
2つ目の背景透明化ツールは、PicWishです。
PicWishが一番おすすめできる理由としては、白抜き精度がクラウドツールで一番高いこと、切り抜きのスピードが速いことにあります。
複数同時に走らせられないので、量産して使っていく形ではないですが、完全無料で解像度も少し圧縮する程度でちょっとした資料、ECサイト、POPで使用する分には申し分ないクオリティで仕上げてくれます。
個人、ビジネスどちらでも充分な力を発揮してくれるでしょう。
→背景切り抜き/白抜きのおすすめツール「PicWish」とは
remove bg
3つ目の背景透明化ツールは、remove bgです。
急激にシェアを広げてきている「画像の背景を切り抜きすること(透明化)」に特化したオンラインツールです。1枚11円からでzenfotomaticに劣らない価格で、高精度に背景・画像処理行ってくれます。
ドラック&ドロップで超高性能で画像背景透明化の処理ができるため、ITツール初心者でも使いやすくなっていることが選定理由です。
無料の場合、600pxほどの画像がダウンロードできますが、それ以上は有料といった仕組みです。
PNG素材(背景の透明画像)があれば、PowerPointでの報告資料や会議資料、店頭POPなどにすぐに使えるレベルの画像が一瞬で作成できるので、ぜひ一度使用されてみてください。人も物撮りも関係なく、綺麗に背景を透明に加工してくれます。
clipping magic
4つ目の背景切り抜きツールは、PicWish同様に画像の背景切り抜きが高精度で行える全自動の画像編集ツールです。
価格はremove bgの1/2~1/3ほど。写真・画像の背景を切り抜くだけであれば、充分に足りる機能を備えています。
PicWishやremove bg、clippingmagicをはじめ、無料で商品画像切り抜きや背景の透明化、画像編集、画像加工できるそふとやアプリが増えてきましたが、用途やニーズがマッチすれば上記の画像編集ツールは自信をもっておすすめできます。
ECフォトアシスタント
こちらは使用したことがないので、わかりませんが、後発で非常に自信をもって開発されていて、期待したい日本のツールということで特別枠として選定しました。簡単3ステップで画像編集、加工ができると手軽さが売りのEC事業者向けに特化したツール。
ツールの概要はzenfotomaticと遜色はなく、自動で画像編集してくれる幅が広く簡単にできるのが特徴。
Apowersoft画像背景消しゴム-背景透過&写真消しゴム
これはスマホ版の中ではすごく優れものです。iOS、Android共に無料で使えるため、まずはこちらで試していただくのがいいかと思います。
Apowersoftは画面キャプチャーや動画編集ツールなど、クリエイティブなツールを多数開発しているので、そのクオリティは秀逸です。
背景透明化 Pro
スマホ版はPC版ほど使いやすいツールが少ないのですが、その中でもこの背景透明化ツールはそれなりに使いやすく使いやすくなっています。
画像を選択した後、アプリ内で自動判定して切り抜きを行ってくれます。その後に若干の修正を施せば資料に使う程度の画像は1分~2分ほどで作成せできます。
画像の背景を透明にする技術の向上に期待したいところです。
白抜き・白背景の撮影後の画像編集におすすめ方法(外注)
最後は外注です。
撮影代行業者に商品写真~編集、加工までを代行してもらう場合や切り抜きJPのような切り抜きサービスの利用、ECモールが用意した自動編集ツールとの連携サービス等を利用していく方法です。リソースが少なくとにかく商品を売っていくことに専念している企業様はこのあたりを完全に外注している企業は多いのではないでしょうか。
白抜き外注サイト「切り抜きjp」
一枚70円~で弊社の商談企業様で一番利用が多い画像切り抜きサービスです。インドの方が切り抜きをされているようで、その速さと精度は定評があり、リピーターが多くいる切り抜きサービスです。
白抜き外注サイト「キリコム」
一枚50円~でこちらもも切り抜きjp同様によく耳にする画像切り抜きサービスです。切り抜きjpよりは最低価格が安く提供されています。
白抜き・白背景画像の活かし方の具体例
ECサイト
1つ目はECサイトです。このために作っている企業がほとんどかと思います。ECサイトでも商品ページのメイン画像、サムネイル画像、バナー画像、LPなど様々場面で様々なサイズで使用が想定されるため、追加で必要になった際に制限が出ないように背景情報がない商品画像の元データは作っておきましょう。
営業資料・社内資料
社内向けの資料や営業資料、BtoBのお客様向け簡易カタログや展示会のPOP、リーフレットなどオフラインで使う紙媒体の資料やオンラインで渡したり、見せたりするPowerPointの資料などにも自由に使えるように背景が透明加工された画像を持っておくのがスピードを失わずに提案していくために重要な項目になりえます。
店頭POP/リーフレット→ECサイトへの誘導
話題の360度アニメーション画像には白背景の画像が使われていることはご存じでしょうか。複数枚の商品写真を用いて合成し、パラパラ漫画のように見せるコンテンツです。
このコンテンツは、QRコードからオンラインコンテンツに繋がり、360度ビューコンテンツからECサイトへ遷移させることも可能なので、オフラインからオンラインへ送客することが見える化し、今まで取れなかったデータも取れるようになります。
自動撮影システムという選択肢
ライティングは自由自在で設定保存もできる
自動撮影システムは、上記の照明の調整とカメラの設定をセットでソフト内にテンプレートとしていくつでも自由に溜め込めます。シューズを撮影するときは「A」というテンプレート、ウェアを撮るときは「B」、アクセサリーを撮るときは「C」のように、商材や色などによってテンプレートを保存しておけば、誰がやっても同じ環境で撮影ができるため、プロもアルバイトも同じクオリティで商品撮影ができるようになるんです
今まで教育が大変とされていた、カメラの技術が会社にノウハウとして溜められるとなると業務が円滑に進められると思いませんか
さらに、自動撮影システムでは、撮影と同時に背景処理も5秒で行うため、編集の時間も大幅に削れます。さらに、さらに!撮影した画像は、リネーム、リサイズ、形式変換、フォルダ振り分けを複数パターン一気に保存できるため、撮影、編集、加工のトータル工数と時間が1/3も夢じゃないです。