【初心者向け】シャッタースピードの基本と設定と作例を紹介
シャッタースピードとは
写真の躍動感をコントロールする
シャッタースピードは、文字通りシャッターを切るスピードのことを指しており、スピードを変えて何をしているかというと2つあります。一つは写真に躍動感を与えること、もう一つは光の取り込む時間を調整していることです。
まずは、躍動感。シャッターを切るスピードが速いと0.001秒などのスピード感でシャッターが切られるので、基本は速いものでも静止して見えるようになります。
逆に遅くするとその時間流動性のあるものは1枚の写真に残像のような形で残っていきます。うまく活用すると幻想的な写真に仕上がります。
詳しくは、シャッタースピードを生かした写真にてお楽しみください。
光を取り込む時間をコントロールする機能
シャッタースピードを変更することで起こるもう一つの効果は、写真の明るさが変わるということです。
シャッターを切る時間=光を取り込む時間となりますので、シャッタースピードが速いと光を取り込む時間が少なくなり、それだけでは暗い写真に仕上がってしまいます。
そのため、シャッターをコントロールした後に必ずセットで考えるのは次の2つです。
シャッタースピードの変更時はISO感度や絞りも併せて考える
シャッタースピードを変更する際に、併せて考えなければならないのは、ISO感度と絞りです。撮りたい画によっては、シャッタースピードで明るくも暗くもなりますので、絞りやISO感度も明るさを決める上で重要なことになりますので、必ず併せて確認をしていきましょう。
シャッタースピードを生かした写真
スポーツの写真
シャッタースピードを速く設定することで、被写体がブレることなく、ぴたっと止まっているように撮影できます。
自動車の光跡をきれいに出す
スポーツの撮影とは逆に、シャッタースピードを数秒間かけて切る設定にすると、残像効果が得られるため、光跡がキレイに出ます。
水の流れ
上記の光跡と同様にシャッタースピードを変更することでこのような滝がきれいに流れている写真も意図的に撮影できるように!
星の軌跡を残す
星空の軌跡も同じ原理ですが、少し設定がありますので、詳しく解説されている記事がありますので、こちらをご覧ください。
シャッタースピードはブレない写真を撮るために重要
写真がブレる理由(1)被写体ブレ
被写体ブレは、手振れと違い被写体(撮影影対象物)が速く動いていることにより、起こる事象です。ペットや走っている人、自転車、動きのあるものを撮影するときは、普段撮影をするときよりも早いシャッタースピードで、撮影をすることで、先述したサッカーの写真が撮れるようになります。
写真がブレる理由(2)手ブレ
手振れは、カメラのボディやレンズなどに補正機能が搭載されているのですが、すべてを賄いきれるわけではあrません。そのため、手持ちで撮影する場合は、1/125以上でシャッタースピードを設定することをおすすめします。
手ブレと被写体ブレの見分け方
手ブレと被写体ブレ見分け方は、ブレの大きさで判断できます。
・手ブレは細かくブレる
・被写体ブレはもやがかかったように激しくブレています。
どちらもシャッタースピードを変更すれば改善できる問題で、被写体ブレの方が比較的大きなブレになるので、よりシャッタースピードは速くしていく必要があります。
シャッタースピード(速度)の違い
シャッタースピードの違いを図解
シャッタースピードには、2つの要素があります。
1つ目は、明るさを調整できる事
2つ目は、素早く動いているものもピタッと止まっているように見せたり、流れているように見せる事が意図的にできるようになります。
シャッタースピードの一覧
シャッタースピードは以下のように設定が可能です。(単位は全て”秒”)
1/12000、1/8000、1/6400、1/5000、1/4000、1/3200、1/2500、1/2000、1/1600、1/1250、1/1000、1 /800、1/640、1/500、1/400、1/320、1/250、1/200、1/160、1/125、1/100、1/80、1/60、1 /50、1/40、1/30、1/25、1/20、1/15、1/13、1/10、1/8、1/6、1/5、1/4、0.3、0.4、0.5、0.6、 0.8、1、1.3、1.6、2、2.5、3.2、4、5、6、8、10、13、15、20、25、30
動きを追うのが大変なものを撮影するとき
640分の1秒以上のシャッタースピードで撮影するのがおすすめです。1秒を640分割した速度なので、想像できない速度でシャッターが切られることがわかります。
1/640~1/1000秒
動いているものを撮影するとき
1/125~1/250秒
動いている被写体を撮影するのはこのくらいのシャッタースピードで撮影をしていきましょう。また、手持ちではここのスピード感は最低でも維持したいところです。人の手や身体は想像以上に動いているので、写真に大きな影響を与えかねないです。
一般的に使われている汎用性が高いシャッタースピード
1/60~1/125秒
60分の1秒以下は手持ちでは結構厳しくなってくるので、三脚を使う、腕や体をどこかに置いて支えを作るなどして少し工夫していく必要があります。
暗い場所で撮影をするとき
1/2~1/60秒
表記がややこしいですが、ここはまだ1秒単位ではないので、4分の1秒や8分の1秒となります。暗い場所で光量が足りない時に三脚やどこかに置いて撮影するなどすれば、補えますので、遅いシャッターもうまく活用活用していきましょう!
夜景や滝など意図的に表現したい画があるとき
1~15秒
オートモードなどで撮影する際は基本的には踏み込んでこない領域がこのあたりです。手持ちは難しいスピード感で、このシャッタースピードなら流れるような写真が撮れると考えられる人が使う領域です。
星や夜景を撮影するとき
10~30秒
星や高速道路の写真写真を撮影する際は、この10秒~30秒のすごく遅いシャッタースピードで撮影していきます。
シャッタスピード優先(Tv)で慣れる
シャッタスピード優先モード(Tv)でシャッタースピードの違いに触れよう
シャッタスピード優先モードにすると、シャッタスピードだけが変更できるようになり、シャッタスピードを任意の値にすると、ISO感度や絞りを変更し、露出(明るさ)が適正値になるように自動で切り替わります。
シャッタスピードをダイヤルもしくは液晶パネルから変更してみる
シャッタスピードはダイヤルや液晶パネルで変わりますので、カメラによって違うため、一個ずつ触ってシャッタスピードの数値が変わるかを確かめてみてください。
シャッタスピードを変更して「明るさ」を確かめてみる
まずは、シャッタスピードを変更して写真の明るさが変わる事を確認してみてください。シャッターの数値が一つ変わるだけで印象が変わると思います。
シャッタスピードを変更して「躍動感」を確かめてみる
次は水道で水を流して、シャッタースピードを変えながら何枚か撮影してみてください。水が流れている風にも止まっている風にも撮影ができたのではないでしょうか。水が途切れない場合は、極端に数値を変更してみてくださいね。
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