ISO感度を使いこなしてプロっぽい写真へランクアップしよう!
ISO感度の使い方とメリット、デメリットを詳しく解説します。
ISO感度とは
ISO感度とは
ISOは「イソ」と読みます。国際標準化機構(International Organization for Standardization)で策定された規格です。どのくらい小さな光まで記録できるかを示す値です。
暗い環境で大活躍
ISO感度は、暗い環境下で明るい写真を撮るための機能です。そのため、一番多く使うシーンは夜です。夜に手持ちでISOに頼らずしてきれいに撮るのは不可能に近いです。
フラッシュをたくと、周辺のみ明るくなりますし、周りも気にしなければいけないなど、デメリットが多いです。
ISO感度以外の明るさを左右するカメラの設定
【前提】ISO感度は、絞りとシャッタースピードとセットで考える
ISO感度は、絞りとシャッタースピードを変更した際に、明るさの調整に使うことがほとんどです。後述する「ISO感度で表現力が変わる場面」でも紹介している絞りを絞ったときの撮影は、まさに光量が足りなくなる場面なので、ISO感度が大活躍します。
絞り/F値
上記の作例はF値/絞り:1.8で撮影されています
一方で上記の作例はF値/絞り:22で撮影されています。
こちらの2つの作例で雰囲気が大きく違うのがわかると思います。
このセクションで覚えてほしいのは、F値/絞りが変わると写真の背景に影響が出るということです。
シャッタースピード
物撮りには、ブレ軽減のためと明るさ調整以外はあまり使われませんが、シャッタースピードが速いと素早く動いているものもピタッと止まっているように見えるようになります。
ISO感度で表現力が変わる場面
夜景の撮影
このような夜景の撮影は明るさをシビアにコントロールする必要がありますので、絞りやシャッタースピードを任意の値で行うためにも、ISO感度をうまく活用して自由に表現をしてみましょう。
室内での撮影
室内撮影の写真は、明るさが足りず暗くなることが多いです。スマホ撮影の場合、自動でISO感度を上げて撮影してくれているので、普通に撮っただけでは明るく撮れないことを知らない人が多いです。
室内撮影のライティングは限りがあるため、強制的に明るさを上げることができるISO感度は必須機能です。
抜け感の強い撮影/遠くまで撮影
遠くまでしっかり写っている写真は、絞りの絞って(数値を大きくして)撮影をします。先述した通り、絞りを絞ると画像は暗くなりますので、明るさを上げる必要があります。
そこで活躍するのがISO感度です。ISO感度を用いて、絞りやシャッタースピードを自由な値で撮影することができるため、表現力が高い画像を作れます。
ISO感度のメリット
ISO感度のメリット①手ブレが少なくなる
手ブレの抑制機能は、レンズやボディについていますが、残念ながら完璧なものではないので、手振れや被写体ブレを極力抑えるには「シャッタスピードをコントロールする必要」があります。
先述した通り、シャッタースピードは速くシャッターが下りるほど、写真が暗くなります。手ブレを抑制するために写真の明るさを失っていくため、ISO感度で補っていき、適切な明るさにしていきましょう。
ISO感度のメリット②暗い場所でも撮影が簡単になる
一番のメリットは、暗い場所での撮影が非常に簡単になります。簡単というより必須の表現が適切かもしれません。ISO感度さえ、操れれば、他の操り方や表現方法もすぐにわかってくると思います。まずは、夜景やネオンがある場所での撮影からしてみてはいかがでしょうか。
ISO感度のメリット③絞りやシャッタースピードの使い方が上達する
先述した通り、絞りはピントの合う範囲を、シャッタースピードはモノの動きの捉え方を変える機能です。これらを操る際に必要なのは、「ノウハウ!」ではなく…ISO感度です。
水を止待って見えるようにする、花畑で子供だけにフォーカスを当てたいなどの画像は絞りやシャッタースピードを操らないと思い描いた写真を撮るのは難しいです。
カメラをうまく操る一歩目がISO感度ですので、是非こ、ISO感度をマスターしてください。
ISO感度のデメリット
ISO感度のデメリット①ノイズが入る
「良薬は口に苦し」と言われるように、暗い写真になりそうだからISO感度をたくさん上げよう!とすると、その副作用が現れます。「ノイズ」です。
このノイズは、暗い場所や色の濃い場所で目立つため、予期しない写真の仕上がりになる可能性があるため、ISO感度上げた際にはノイズ乗っていないかを注意深くチェックして見ましょう。
初心者にも扱えるISO感度が高い(高感度)撮影に適したカメラ
昨今の技術発展は非常に著しいこと、機械ものは後発有利とされていることもあり、ISO感度をうまく自動で操ってくれるモードなんかもありますが、正直表現方法には大きな制限が出てきます。
また、センサーサイズはAPS-Cよりもフルサイズの方が、高感度撮影(ISO感度を上げて撮影)する場合は、有利に働くことは確かです。
そのため、高感度撮影に適した三機種とAPS-Cでもそれなりに耐えられるカメラを紹介します。
高感度撮影でおすすめのフルサイズ一眼レフ①Canon EOS R
引用:Amazon
EOS Rは、ISO感度が100から40000まで設定ができるため、非常に高感度に強い機種です。カメラで最も有名なメーカーの一つでもある「Canon」が世界初のAF低輝度限界EV-6を達成し、暗いシーンでの高精度な合焦を可能にしたカメラです。
高感度撮影でおすすめのフルサイズ一眼レフ②Canon EOS R
引用:Amazon
α7Ⅳは、ISO感度が100から51200まで設定ができ、リアルタイム処理を、新画像処理エンジン BIONZ XRに集約することで、処理の遅延時間を短縮するとともに、静止画・動画処理能力を大幅に向上しています。
動画もきれいに撮影できるように設計されているため、プロや写真愛好家からYouTuberなどからも支持高い機種です。
高感度撮影でおすすめのフルサイズ一眼レフ③Nikon Z6
引用:Amazon
Nikon Z6Ⅱは、ISO感度100から51200まで設定できることに加えて、最新の画像処理エンジンEXPEED 6と連携して、高感度でも解像感を保ちながら効果的にノイズを抑制するため、暗所での撮影も活躍してくれる機種です。
ECの現場、物撮りでも有効活用すれば差別化ができる
ISOと絞りで背景を活かした撮影
引用:Pinostudio
この写真のように背景布を活かした撮影をする際に、より立体感や魅力を伝えるのに必要なのは絞りです。その絞りを最大限に活かす撮影にもISOは欠かせません。
こちらの背景布は、国産で1万円とリーズナブルな価格にもかかわらず、リアルな絵柄の背景で撮影ができるようになると話題の撮影グッズです。是非、チェックして見てください。
あわせて読みたい記事
EC用の撮影をまるっと簡単にしたいなら自動撮影システムがおすすめ
誰でも、再現性の高い、高品質な画像を撮影できる
ECサイト用の撮影は高品質な画像が撮れるだけではいけません。それが再現性高く、誰でも撮影できることが組織やチームにとって重要なことになります。
それが実現できる唯一無二の選択肢が、物撮り用撮影システムです。撮影時の環境が保存できるだけでなく、撮影と同時に高精度な背景処理も行う画期的システムです。世界では17000社、国内では500社以上に導入いただいています。
ご興味がございましたら下記よりお問い合わせください。