楽天の商品画像の作成方法とプロ視点で見る注意点
楽天に出品する際に絶対に欠かせない商品画像。その作成方法を多くのEC事業者の商品撮影を見てきた画像のプロの視点から、規約だけじゃない大切な重要なポイントを交えてお伝えします。画像は作るものではなく活かすものです。ガイドラインに沿って撮影、掲載するのはスタートライン。売れることを目的とした画像とは?
楽天市場の商品画像登録のガイドライン
楽天の商品画像の登録ガイドラインの大枠は下記の通りです。
上記のように統一ルールや掲載箇所による条件などが規約として設けらています。画像の一枚目に対しては、2019年1月1日より新たにルールが追加されました。
物撮りと同時に背景切り抜き⁉
写真のセンスやカメラの知識はなくても大丈夫。加工が面倒な白抜き加工も一緒にできちゃいます。
メイン画像(1枚目の画像)の掲載ルール
商品ページのTOPにある画像や商品の検索時に出てくる画像もメイン画像や1枚目の画像として扱われています。
メイン画像/一枚目の画像は必須の登録項目であるため、いくつかの規約が設けられています。
※詳細は下記
②テキスト占有率が20%以下※詳細は下記
③アニメーションGIFはNG
④枠線をつけない

1つ目のルールですが、白背景とか写真背景とは、どのようなものを指しているのでしょうか。
具体的には下記の通りです。
①白背景の具体的な値は?
具体的な数値はRGB値ですとこちらです。
┗RGB値-R255 G255 B255
カラーコードですとこちらです。
┗カラーコード:#ffffff
②写真背景とは?
2つ目のルールですが、テキスト占有率が20%以下である事です。
自動の画像認識の判定により20%以下であるかを確かめて登録の可否を楽天が判断します。
20×20マスに実際の画像を置いてみます。80マス分がテキスト占有率として認められているため、ギリギリの範囲でテキストが入っていることがわかります。(※空白が多いマスは他のマスで代用できると推察し、埋めています)
画像の外枠に1辺であっても枠線をつけることは、認められていません。
1枚目の画像に関してはGIFアニメーションは、楽天の画像登録の規約、ガイドラインに則っていないため登録ができません。アニメーションは立体的かつライフスタイルの中で溶け込んだコンテンツを届けることができるため、非常に有効ですが、ガイドラインの範囲内でうまく活用していきましょう。
1人でカメラマン3人分の働きができる⁉
写真のセンスやカメラの知識はなくても大丈夫。加工が面倒な白抜き加工も一緒にできちゃいます。
メイン画像の重要性とは
メイン画像/1枚目の画像は、検索結果に表示される画像のため、商品ページに入る前の大きな判断材料になります。
直感的に、数秒でどんな商品かがわからないとそのままスクロールされてしまうため、どのように見せた方がより見やすくて、概要を伝えられるかを工夫しましょう。
CTR(クリックスルーレート)=クリックされる確率に大きく左右するため、作らなければいけない画像という義務感ではなく、どう作ればユーザーに響くかというワクワク感を持って撮影をしていくことをおすすめします。

1枚目の画像以外の画像とは
サブ画像とは、いわゆるサムネイル画像と言われる部分です。PCでは8枚、スマホだと6枚掲載されるため、6枚を基準に掲載をした方がいいでしょう。
また昨今はどこのモールでもメイン画像では差が付きにくいので、このサブ画像でイメージカットやディティールカット、ブランディングなどを行っています。むしろ重要なのはサブ画像で何を見せられるかが購買意欲に大きな差を生みます。
素材感、機能の独自性、使い方、サポートなど雰囲気を伝える役割を担っているので、疎かにすれば売上に跳ね返ってくるためサブ画像には注力することが売上曲線のカギを握っています
2枚目以降の画像の重要性
2枚目以降の画像は、商品ページに入ってきたある程度探している商品が固まっている人が見る項目です。
例えば、下記の画像のように商品撮影のための背景紙を探している人が商品ページに入ってきた場合、他の背景紙とは違う部分、他の背景紙より優れている部分、サイズ、素材感などをまずは写真で確認します。
原稿は購入直前に見ることが多いため、画像で商品の魅力やショップの安心感を伝えることで、購買意欲を向上させられる大きな要素として存在価値がある事がわかるかと思います。

ガイドライン・規約違反するとどうなる?
商品画像登録ガイドラインは、2019年8月に遵守必須化され、2020年9月より違反対象化になりました。
違反した場合、取扱禁止商材・禁止行為ガイドラインの「Ⅱ-(9)-35 商品画像登録ガイドラインに反する行為」にあたり、違反点数5点が加算される場合があります。
一部事情を考慮した例外もあるようですが、基本的にはガイドラインとして定められている以上遵守をされた方がいいでしょう。
楽天の画像で重要な3つのコト
テキストや画像を有効活用して魅力を伝える

楽天にはAmazonにない良さがあります。
ページ全体を使って、テキストや画像をふんだんに使った画像を組み込んで、誰でもわかるように説明ができます。ブログのようにページを縦長に使って、比較を用いて魅力を伝えていくことが重要です。
スマホでの閲覧・購買体験をメインに考える
ECサイトから購入する7割~8割がスマホ経由になっており、その消費傾向は年々伸びています。ECサイトの個人消費のほとんどはスマホであることを考えると、スマホ表示への最適化を視野に入れざるを得ません。
楽天の場合、縦スクロールでページを閲覧するため、1ページにどのくらいの情報が詰まっていて、どう表示されるかをチェックしてコンテンツを作成しましょう。
楽天やYahoo!ショッピングなどは10枚以上掲載できるため、他社に見劣りしないようにコンテンツの質を上げていく必要があります。
きれいじゃなくて魅力的に見えるか
きれいであることと魅力的に見えることは別モノです。きれいに撮影するだけであれば、下記のノウハウを学べばすぐに上達していくでしょう。
キレイな画像を作ることに加え、魅力的に見せることを考えられた画像が商品の魅力を最大限に引き出してくれます。
Amazonのガイドラインとの比較
Amazonと楽天の商品画像の登録・掲載におけるガイドライン(規約)は、非常に似てはいますが、異なる部分も多く、楽天の方がまだ自由度が高いように思えます。
魅せ方によっては、楽天の方が魅力を伝えられるかもしれません。
白背景画像も登録するメリット
楽天の定める白背景画像の定義
■ 背景色:カラーコード #FFFFFF (RGB値 R255, G255, B255)
■ 文字入れ: 文字、ロゴ、ウォーターマーク、枠線などの挿入禁止
■ 画像容量: 2MB以内
■ 画像サイズ: 1600ピクセル×1200ピクセル以内、縦横いずれかが600ピクセル以上
■ 拡張子: jpg
Googleのショッピング広告に掲載されやすくなる
白背景画像を登録すると自身で広告を出さず、楽天側が検索結果を反映して広告を出してくれる場合があります。その表示条件の一つが白背景画像を登録することです。
ダイレクトにアプロ―チできる機会を白抜きもしくは白背景画像を登録するだけなので、積極的に活用していきたいですね。
Googleの画像検索に掲載されやすくなる
もう一つのメリットは、画像検索にも掲載されやすくなることです。ショッピング広告より多くの画像が出てくるため、インプレッションが増え、目に留まる絶対数も増えます。
楽天市場の特集ページに掲載されやすくなる
3つ目のメリットは、楽天市場の特集ページに掲載されやすくなることです。
楽天市場の特集ページに、イメージ画像として利用される場合があります。
特集ページで、イメージ画像として登録画像が利用されることと、イメージ画像を提供したショップとしてページ内で紹介を受けるため、より多くのユーザーの目に留まり、流入数が増えることが見込めます。
規約・ガイドライン中でユーザーの求めるコンテンツを届ける
ガイドラインは絶対
ガイドラインを守らないと検索対象から除外されてしまうため、ガイドラインの違反がないかは入念にチェックをしましょう。メイン画像にはルールも多く、ガイドラインに触れやすい項目も多いため、注意が必要です。
ユーザーが求める画像とは?
Amazonの画像基準やガイドラインに沿った画像を掲載すれば、売れるのかというと「No」です。現代の消費者が画像に求めるのは「情報量」と「情報の質」です。ここをはき違えるとすぐに離脱されます。
多くの会社にはびこっている踏襲と伝統。これは残念ながら現代とミスマッチしています。マーケティング視点(ユーザー視点)からどう打ち出すと売れるかどうかから逆算をして商品画像を作らなければ、差別化もできないですし、魅力のある画像にはなりません。
企業側が見せたい画像はユーザーが見たい画像ではないことを念頭に置きましょう。作り手の気持ちを伝えるのはクラウドファンディングサイトで行うことがいいでしょう。
→クラウドファンディングとは?基礎知識とメリット・デメリット
ユーザーが見たい画像とはどういったものかを考えて、マーケティング部署と連携をして商品画像を作成することをおすすめします。
薬機法に注意
薬機法(旧:薬事法)に販売ジャンルによっては薬機法に気を付ける必要があります。楽天独自の薬機法もありませんが、一般的に言われている薬機法に則って、コンテンツ制作を進めてみてください。
画像提供のご協力(Pinostudio様)

・良い背景紙が見つからない
・しわが寄って撮影がしにくい
・おしゃれな背景紙で撮影したい
・耐久性が高い背景紙がいい
・国産がいい
このすべての要望に応えられる唯一のブランドが「Pinostudio/ピノスタジオ」です。
自動撮影システムという選択肢
ライティングは自由自在で設定保存もできる
自動撮影システムは、上記の照明の調整とカメラの設定をセットでソフト内にテンプレートとしていくつでも自由に溜め込めます。シューズを撮影するときは「A」というテンプレート、ウェアを撮るときは「B」、アクセサリーを撮るときは「C」のように、商材や色などによってテンプレートを保存しておけば、誰がやっても同じ環境で撮影ができるため、プロもアルバイトも同じクオリティで商品撮影ができるようになるんです

今まで教育が大変とされていた、カメラの技術が会社にノウハウとして溜められるとなると業務が円滑に進められると思いませんか
さらに、自動撮影システムでは、撮影と同時に背景処理も5秒で行うため、編集の時間も大幅に削れます。さらに、さらに!撮影した画像は、リネーム、リサイズ、形式変換、フォルダ振り分けを複数パターン一気に保存できるため、撮影、編集、加工のトータル工数と時間が1/3も夢じゃないです。