物撮りの失敗を防ぐ3つコツ

ECサイト、ネットショップの戦国時代が本格的に幕開けました。商品ページ、売上アップ、ブランディングに欠かせないもの「物撮り」。カメラ大国と言われる日本にはカメラマンが多くいますが、情報社会になるまでは、カメラマンのノウハウはブラックボックスに入っていました。しかし、今では、YouTubeやブログなどで、情報が取れるほか、フリーランスのカメラマンも増え、ある一定のレベルまでは簡単に習得できるようになりましたが、やってみると意外と難しいと思ったのではないでしょうか。

物撮りやモデル撮影はカメラと照明、背景を用いて行うので、この3つの知識が不足しているといい写真はいつまでも撮影できません。端的に、わかりやすく、物撮りで押さえておきたいポイントをお伝えします。

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インターネット黎明期から今に至るまで不変の悩みとして、挙げられる商品撮影。

ネットショップやECサイトの商品画像、インスタ映えと一大ブームになったインスタグラムのお洒落な写真、デジタルカタログの商品画像、PowerPointの資料、POPの写真など、商品画像はあらゆる場面で使用されており、その商品撮影ができない企業は打ち出しが遅れ、すぐにアプローチできる情報社会では致命傷となる「タイムラグ」が発生し、「機会損失」という大きな打撃をもれなく受けます。

売れる商品画像、インスタ映えするお洒落な写真、販売価格より少し魅力的にキレイに見える写真が簡単に撮影できたらどんなに楽か一度は考えたことがあると思います。

スマホ撮影でも、バッグ、コスメ、シューズ、アパレルでもキレイに撮影するためのテクニック、コツ、ヒントを、そして何が一番大事かをお伝えします。

物撮りとは?

物撮りとは、商品撮影の商品だけを撮影することを指します。物撮りの読み方は「ぶつどり」とそのまま読みます。たまに「ものどり」と言われている方もいらっしゃいます。多数派は「ぶつどり」です。

物撮りはモデル撮影と違い、ストロボを使う必要もないですし、自然光で撮影されている企業もあるくらい、要点だけ抑えれば、綺麗に撮影できる領域なので、ぜひ最後までご覧ください。

失敗をしないポイントはたった3つです。「ライティング(照明)」・「カメラ」・「背景」

売れる商品画像と売れない商品画像

売れる商品画像とは、商品撮影前の3つのポイントと商品撮影時の3つのポイントを押さえてある商品画像のことです。

■商品撮影前に注意するこ3つポイント

① ライティング
② カメラ知識
③ 背景
この3本柱が問題なくクリアされていることが大前提にあります。
 

■商品撮影時に注意する3つのポイント

①商品にピントがしっかり合っているか
②雰囲気や質感、色味がしっかり伝わるか
③商品の特徴が捉えられているか

基本を網羅した上で、ユーザー目線になっているか、売り手側は何を伝えたくて、買い手側に何を感じ取ってほしいのか、その情報が得られることによって、本当に購入したくなるのかどうか。そこが大事であることがこの記事の一番重要な部分です。

下記もご覧ください。

最適なライティングを見つける

自然光

自然光(太陽光)で商品撮影をする方法は、初心者の方が一番取り組みやすくライティングに失敗しにくい手法です。その取扱いのしやすさときれいさは企業でも商品撮影をする際に使用されるほどです。しかし、自然光にはデメリットが多くあるため、基本の撮影フローには組み込まない方が失敗は少なくなります。

デメリット①
時間帯を選ぶ。自然光が使用できる時間帯は季節や天気にも左右されますが、午前中~15時頃までとなります。それ以降は赤みがかった光が混ざってくるため、本来の色味から離れてしまう可能性が高くなりますので、気を付けてください。

デメリット②
天気を選ぶ。晴れの日であれば、何の問題もないのですが、晴れの日以外(雨の日や曇りの日)は撮影ができなくなります。梅雨の時期や秋などは天気が崩れやすく、撮影できない日が1週間続くなどあるので、事前のスケジュールの組む場合、余裕を持ったスケジュールで調整することをおすすめします。

デメリット③
場所が限られる。自然光が入る場所であれば、きれい撮影できる反面、窓際や外での商品撮影となるため、場所に限りが出て、撮影範囲が狭くなる可能性があります。また外で行う場合は天気の他に風も関係してくるので、様々の条件が整ってきれいな商品画像が撮影できることはわかりいただけたと思います。

デメリット④
明るさの調整がしにくい。自然光は光量が多く、被写体にきれいな陰影をつけてくれる反面、光量の調整ができないことが難点として挙げられます。光の取り込む量をカメラで調整できないと明るすぎる画像になるので、簡単なカメラ知識も覚えておくといいでしょう。

ストロボライト・フラッシュライト

続いては、プロカメラマン御用達のストロボライトです。ストロボライトは昔から今に至るまで、技術の発展はあれど、大まかな中身は変わっておらず、初心者が簡単に扱える代物ではありません。小売業やメーカーなどでもストロボで撮影されているケースは非常にまれです。というのもモデル撮影で多く使われるため、スチール撮影などがない企業ではストロボで撮影する環境がないことがほとんどです。

その上、扱える人が少ないこととその機材が揃っている、揃えてくれる企業が少ないことにあります。また、物撮りではストロボライトより定常光ライトの方が相性も良く、使い勝手も良いため使っている企業は多いです。

定常光

LEDの技術発展により定常光は現在、非常に使いやすくなっています。安価で強い光を出して、いいライティングをすることが初心者でも可能になってきました。それなりの費用を出せば、ダイヤル等で強さも細かく調整ができ、扱いやすいものが多くなってきています。

2万円も出せば100段階で調光可能なLEDが2つ購入できるため、きれいに撮影できないと悩んでいる方は、自然光を試していただき、天気の悪い日は定常光で撮影するなど徐々に定常光に慣れていくことをおすすめします。

ライティングの成功例と失敗例


「商品の全体と詳細」という視点でご覧ください。
こちらの2枚は同じ商品(2、3センチほどサイズ)で、照明ボックスの大きさと、ライトの位置が違います。
 

このようにライティング・照明の当て方、距離、強さ一つで商品の印象が大きく変わってしまうため、気を付けなければいけない点です。
 
 

 物撮りのコツ・テクニック・ヒント
商品の大きさによって照明から被写体までの距離を調整するようにしましょう。また一つの照明がどれくらいの範囲をどれくらい明るくしているかを把握して、どの照明がどのように作用しているかを把握できれば、上記のような失敗は起こりません。

ライティングで印象をコントロールする


今度は「商品の印象」という視点でご覧ください。
こちらの2枚は同じ商品で、同じ機材で、ライトの位置も全く同じです。変更したのは照明の強さを変えただけです。
 

 
こだわりを持ってやればやるだけ商品イメージをコントロールでき、ミスマッチなアプローチを避けることができます。買ってほしい人にダイレクトにアプローチができるのが一番いいと思います。その分、時間はかかるので時間と品質のバランスを見ながら取り組みことをおすすめします。
 
 
 物撮りのコツ・テクニック・ヒント
明るさがコントロールできない状況であれば、まずは照明ボックス内に外部の照明が届かないように囲ったり、電気を消すなどしましょう。照明の強さが足りない場合は照明を足しましょう。2万円も出せば、照明を90段階でコントロールできるLED照明が購入できます。

商品に影を落とす

商品に自然光やストロボライト、高出力のLEDライトを当てるときれいに影が落ち、商品に立体感と高級感を与えてくれます。

被写体をお洒落にきれいに撮影しつつ、自然な影を落とす方法として一番手っ取り早い簡単なのは、太陽光を使用する方法です。窓の近くもしくは外に出て撮影することで、インスタ映えする、おしゃれな写真が出来上がります。インスタの写真に外で撮影していることが多いのそのためです。
 
影付きの画像はそれなりに撮影にかかる工数や気を付けなければならないことが多くなるため、時間も手間もかかり、結果としてコストがかさみます。
 
そのため、安価商品に対して、付けない傾向が強いです。逆を言うと平均や相場より高い商材の場合は、イメージコントロールのために商品に影を付けて値段なりの商材として魅せることがマストとも言えます。

商品の魅力を写すためのカメラの基本知識

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商品撮影を始めたばかりの頃は、スマホの撮影などでも、十分にきれいに撮影はできますが、次のステップに進むためには一眼レフで撮影するための、基本知識が必要不可欠になるため、簡単に分かりやすく解説された下記の記事をご覧ください。

記事でも紹介されている内容を簡単にご案内します。
商品撮影を行う際に最低限、覚えておきたいことは下記の3つです。

絞り

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引用:Canonが教える写真のコト カメラ初心者講座より 

絞りには明るさを調整するだけでなく、被写界深度=ピントの合う範囲を狭くしたり、広くしたりする役目があります。絞りを変えるだけで、ピントの合う範囲が変わってきます。

シャッタースピード

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引用:Canonが教える写真のコト カメラ初心者講座より 

物撮りには、ブレ軽減のためと明るさ調整以外はあまり使われませんが、シャッタースピードが速いと素早く動いているものもピタッと止まっているように見えるようになります。

ISO感度

最後はISO感度です。ISOは「イソ」と読みます。国際標準化機構(International Organization for Standardization)で策定された規格だそうです。覚えなくて大丈夫です(笑)

暗い環境でも撮影できるので、暗い場所での撮影や夜景の撮影等に主に使われたりするのですが、一つ副作用があります。
「ノイズ」です。

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引用:一眼レフの教科書 
1600と12800を比べるとザラザラ感が加わっているのがお分かりいただけると思います。

EC用の商品画像の場合、400前後でされることをおすすめします。ミドルクラスのカメラやここ数年に発売されたカメラであれば、800くらいまでは許容範囲になりますので、ノイズにも気を付けつつ、撮影を楽しんでください。

「絞り」「シャッタースピード」「ISO感度」この3点を抑えて、撮影をできるようになるとプロに一歩近づきます。

商品撮影での背景の重要性

背景は印象を変える

こちらの三種類の商品写真のように物撮りの際に背景を変えて撮影をすることで、シューズの印象を変えて、よりターゲット層に近いユーザーに見てもらうことができます。ライティングと背景、カメラの基本知識を持っていれば、インスタなどでよく見るお洒落な写真、インスタ映えした写真、ECサイトにイメージとして掲載する商品画像が簡単に社内でも作れるようになります。

おすすめの背景ツール

pinostudio

Pinostudioは、物撮りに必要とされていたセンスや専門知識をカバーし、クオリティの高い商品画像を作ることは「撮影環境」だと提唱し、”背景布”がリアルな質感を生み出す背景シートです。
使い勝手もよく、収納にも困らない、それでいて1万円で3枚のシートセットが購入できるおすすめの背景ツールです。

スマホで素早くプロ並みの物撮りをするコツ

自然光か定常光で撮影をする ※効果:早い/高品質

すぐに費用をかけずにサクっと撮影をされたい方には、自然光を使って撮影することをおすすめします。予算に余裕のある方は、定常光を取り揃えて、ライティングのバリエーションを持っておくといいでしょう。

Pinostudioで背景を整える 効果:早い/高品質

市販されている背景キットの中では抜群の耐久度とリアルな質感が演出できるPinostudioをおすすめします。白、木目、大理石の3点と背景布を自立させるためのボード付きで1万円ちょっとなため、非常に安価で高品質な素材が手に入りますので、ここは惜しまず投資しましょう。

スマホ用三脚を使う ※効果:撮影品質の均一化

スマホ用の三脚はクランプ式(机等に挟む式)のものや通常の三脚など2000円~1万円ほどと開きがありますが、場所がない方はクランプ式、場所はある程度確保できる方は通常の三脚、机の上に置きたい方はミニ三脚を使用されるのが良いかと思います。

物撮り・編集・保存をとにかく簡単に

自動撮影システムで撮影インフラを再構築

ECサイトやWEBサイト上で必要な商品撮影、物撮り、編集、加工、保存に多くの時間を割いているかと思います。

そのほとんどの作業を初心者で行い、プロ並みの品質、プロ以上のスピードで進めることで、従来の1/3の時間で業務を行えます。

商材の大きさによりますが、毎月3万円~7万円ほどで2倍から~3倍の業務をこなすことができるため、売上アップ、経費削減等の費用対効果は抜群です。

疑ってても疑ってなくても必見です!

この記事を書いた人
アライ  ユウキ
荒井 裕希
 
美容専門学校を卒業し、アパレル雑貨や携帯販売、独立して自ら開業するなどして10年。その後自動撮影システムの業界に入り、4年半(2021年7月現在)を迎える。3000を超える方と商談を行い、担当事例は100社を超える。8割がアパレルやファッション雑貨で、大手~スタートアップまで規模を問わず担当。お客様の一時期の成功ではなく、成功し続ける環境を伴走して構築することをモットーにご案内中。本質を見失わないようにロジカルに情熱を持って皆様と向き合います。

商品撮影をより効率的に

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