撮影ボックスを徹底解剖!おすすめと選び方から使い方まで
撮影ボックスで商品撮影が誰でも、簡単に行えます。失敗しない選び方と効果的な使い方、安価で自作して撮影する方法までを紹介。
EC運営担当者やプロカメラマンと日々情報交換をしている私がプロ目線でどこを見るべきなのか、どの部分は妥協してはいけないのかを徹底解説します。
目次
- 撮影ボックスは簡易的な撮影ならおすすめ!商用の写真としては不十分
- 撮影ボックスとは
- 撮影ボックスの種類
- LED内蔵型折りたたみ撮影ボックス
- マルチアングル対応の撮影ボックス
- 複数の背景布が付属する撮影ボックス
- 大型の撮影ボックス
- 小型の撮影ボックス
- 高品質なLEDライトが搭載された撮影ボックス
- 撮影ボックスの失敗しない選び方
- 商品ラインナップの6割以上撮影できる撮影ボックスを選ぶ
- 小さい商材は小さい撮影ボックスで撮影をする
- できるだけ照明が強くて、数が多いものを選ぶ
- 外光を取り込まれにくい仕様のものを選ぶ
- 照明の色温度を確認確認する
- CRIの高いものを選ぶ
- 撮影ボックスの使い方
- 使用方法の動画をチェック
- 組み立てから撮影開始まで3分
- 撮影ボックスをおすすめしたい人
- 画像編集を圧迫しているなら他の選択肢
- 撮影ボックスを使うメリット
- 簡単に撮影ができる
- 均一なクオリティで撮影ができる
- 時間や天気など外的要因に左右されない
- 撮影ボックスを使うデメリット
- 撮影範囲が限定的
- 一定以上のクオリティは出せない
- 画像の2次利用ができない
- 失敗しない撮影ボックスの選び方
- 小さい商品は小さい撮影ボックスボックスで撮影をするク
- できるだけ照明が強くて、LEDの数が多いも多いものを選ぶ
- 外光を受けない仕様の物を選ぶ
- 照明の色温度を確認確認する
- CRIの高いものを選ぶ
- おすすめの撮影ボックス
- 自動撮影システムという選択肢
撮影ボックスは簡易的な撮影ならおすすめ!商用の写真としては不十分
撮影ボックスとは
商品撮影を簡易的に行うボックスです(上記画像参照)。
撮影ボックス内に商品を入れて撮影をすることで、簡単に商品撮影ができるようになるのが大きなメリットです。
安価で商品撮影がきれいに仕上がるため、メルカリやヤフオクなどのCtoCや初期のBtoCには最適な製品です。その反面、撮影のしにくさや商品サイズ等のデメリットも多く発生するため、注意が必要です。
簡易ボックスはスピード>クオリティ
商品撮影を簡易的にできる点は評価が高いのですが、圧倒的にスピード側にベクトルを振っている点は注意が必要です。
安価な金額で手に入る分、照明の仕組みが、整っていないため、商品の魅力を十分に伝えられるだけのクオリティは出しにくくなります。
照明環境の整っている自動撮影システムなら問題ないですが、Amazonなどで販売されている撮影ボックスは、照明の強さや自由度が限定的なため、ある一定のクオリティを超えるためには、定常光などを何灯か足す必要があります。
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撮影ボックスの種類
LED内蔵型折り畳み撮影ボックス
撮影ボックスといわれるものは、基本がLED内蔵型で折りたたみ式になっているものを指します。
持ち運びがしやすく、設置も簡単で、電源ケーブルはUSBタイプになっていることが多いです。
マルチアングル対応の撮影ボックス
撮影ボックスによっては、正面からしか撮影出来ないボックスもあるので、購入時に注意が必要です。
大体の商品は正面と真上(真俯瞰)からの撮影ができるようになっておりますので、物撮りやイメージカットなど様々な撮影に対応できます。
複数の背景布が付属する撮影ボックス
大型の撮影ボックス
100㎝から200㎝程の大型の撮影ボックスも多く出品されるようになっています。簡易的な撮影をどこでも行うことができる反面、被写体が大きくなればなるだけ、光量不足が懸念されます。
光源が撮影ボックスのみの場合にどれくらいの明るさで撮影できるのか注意して購入しましょう。
小型の撮影ボックス
小型の撮影ボックスは、ジュエリーやメガネ、小物といった小型の商品をメインに扱っている企業に適した撮影ボックスです。
上記のシーフォースは実際にECサイトを運営されている現場でも使われており、商用レベルに耐えうる商品撮影が可能です。
またダイソーなどで販売されている簡易撮影キットも小型のものになりますが、LEDがおまけ程度にしか内蔵されていないので、太陽光を差し込ませたり、別でライトを照らすなどの工夫が必要です。
高品質なLEDライトが搭載された撮影ボックス
ライティングは、構図と同じく「キレイ」を瞬時に感じてもらうための重要な要素です。
一般消費者向けLEDと業務用LEDは明るさや品質が格段に向上し、商品撮影に適したライティングが可能になります。
撮影の段階から色味のブレがなく、撮影したそのままの画像をECサイトに掲載しても問題ないクオリティで行えるのが自動撮影システムです。
その他に、撮影と同時に背景処理を行ったり、jpegやpngなど複数のファイル形式で、サイズ違いで保存ができたりと撮影担当者が泣いて喜ぶような機能が満載です。
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撮影ボックスの失敗しない選び方
商品ラインナップの6割以上撮影できる撮影ボックスを選ぶ
撮影ボックスは大きなものから小さなものまであります。最近では50㎝~60㎝程の大きい撮影ボックスも販売されており、どのサイズを選べばいいか迷いますよね。
その一つの基準として、商品ラインナップのサイズを確認して、6割以上入る撮影ボックスを選ぶといいでしょう。それ以外は通常の背景紙で撮影をするか、異なる撮影ボックスで撮影するときれいに撮影ができます。
小さい商材は小さい撮影ボックスで撮影をする
よくある疑問として、「大は小を兼ねますか?」と聞かれることが多いのですが、
答えは「兼ねますが、きれいに撮影ができると兼ねるかどうかは別です」と回答します。
実はきれいに撮影ができるかどうかは「カメラ」ではなく、「ライト」がカギを握っています。
物撮りのよくある失敗の中でカメラが悪かったというのはあまり聞きません。
むしろ撮影環境が悪いことの方が圧倒的に多いです。
本来、撮影環境は被写体の大きさ、撮り方によって変えるべきなのですが、撮影効率を鑑みて、「大は小を兼ねて撮影したい」という欲が出るという原理です。
実際にどう変わるのか検証していますので、気になる方はチェックしてみてください。
できるだけ照明が強くて、数が多いものを選ぶ
撮影ボックス選びの最重要項目として、照明があります。
その照明の何を見ればいいのかというと3つ見てほしいものがあります。
「照明の強さ」「CRI(演色性)」「色温度(ケルビン:K)」です。
ここでは照明の強さについてお話しします。ほかの二つは後述します。
下の画像をご覧下さい。
商品には必ずルーメン(lm)やルクス(Lux)といった表記が商品にはあるはずなので、それを見て確認をしていくといいでしょう。
多くの撮影ボックスは4000~5000ルーメン前後なので、5000ルーメンを基準として、考えていくことをおすすめします。ルーメンと一緒に見てほしいのは、LEDチップ(照明)の数です。
いくら明るいLEDでも、数が少なければ全体をきれいに明るく照らすことはできません。ルーメンの高いもの、LEDチップの多いものを選ぶと撮影の難易度は減っていくので、注意して見てみてください。
明るい撮影ボックスであっても、撮影には少し照明の強度が足りていないので、暗いなと感じると思います。
その時はカメラの設定で写真が明るくなるように設定する必要がありますが、そこにも注意が必要なので、カメラの基本知識は押さえておくことをおすすめします。
外光を受けない仕様のものを選ぶ
撮影ボックスに多いのは、前面が完全に開放されている形状です。
確かに撮影はしやすいのですが、部屋の照明や外の光に影響を受けて、撮影クオリティが安定しなかったり、色が変化したり、あたってほしくない場所にライトが当たって、撮影業務に支障をきたす場合が多いです。
そうならないように撮影方法に影響がないようであれば、前面を布や紙で覆うなどして行いましょう。
ご紹介したAmazonベーシックのような取り外しができるタイプの撮影ボックスを購入することをおすすめします。
照明の色温度を確認する
照明の色温度は写真に大きな影響を与えます。K(ケルビン)というのは色温度と言われていて、赤味や青みを調整するためにあります。
写真にそんな影響ないと思っている方が多いのですが、その概念はこの写真で消え去るでしょう。
左から500ケルビンごとにの撮影したものです。
500Kの違いでで写真の印象は大きく変わります。
ケルビンはライトにもカメラにもあるため、軽視できない項目です。では、どのくらいがいいのかと言いますと写真は太陽光下を基準として考えられていて、晴れの日で5500K~6500Kほどになるため、その基準内にある撮影ボックスを選ぶといいでしょう。
一番いいのはケルビンが調整できるものが望ましいですが、なくても構いません。6500Kだと少し青くなるので、個人的には6000K前後のものをおすすめします。
上記のような青海ががった物の場合、その限りではないことは写真から見て取れますので、参考程度にしていただければと思います。
CRI(=色の再現性を表す値)の高いモノを選ぶ
最後はCRIです。専門用語なので、普段は聞かない単語だと思います。CRIとは演色性といって、色がどれくらい再現できるかという指標で100が最高値ですが、高性能なLEDは95~97と満点に近くなります。
太陽光下で撮影した時の色味とどれくらい近いかということが100段階で評価しています。
公表している数値が高いほどいいLEDを使っていることになるので、撮影時の色ブレが少なくなります。すなわち編集の手間が減り、無駄な時間が無くなるということです。このCRIにも注目して、探してみてください。
画像加工の負担が激減するツール
おすすめの「撮影ボックス」7選
条件多くて探すの大変だよ!と思っていると思いますので、いくつかおすすめの撮影ボックスをご紹介します。
30㎝程の小物撮影に適した撮影ボックス
OMBAR 撮影ボックス 5色背景シート付
LEDの数:240球
ケルビン:3000-6500K
照明の明るさ:6000Lm(無段階調整可能)
CRI:90以上
ボックスサイズ:60cm×60cm×60cm (30㎝くらいの商品まで)
「色味の再現度」を重視の撮影ボックス
SAMTIAN 撮影ボックス 6色背景シート付
LEDの数:56球
ケルビン:5500K
照明の明るさ:無段階調整可能
CRI:95以上
ボックスの寸法:40cm×40cm×40cm (20㎝~30㎝弱の商品まで)
クオリティと撮影・編集スピードを両立できる撮影ボックス
自動撮影システム PhotoBench140
LEDの数:不明
ケルビン:5700K前後
照明の明るさ:10000Lm前後(無段階調整可能)
CRI:95以上
ボックスの寸法:25㎝~30㎝くらいの商品まで
Amazonで購入できる背景の選択肢が多い撮影ボックス
PULUZ 撮影ボックス 12色背景シート付
LEDの数:144球
ケルビン:3200-6500K
照明の明るさ:3600Lm(10段階調整可能)
CRI:90以上
ボックスサイズ:40cm×40cm×40cm (20㎝~30㎝程の商品まで)
アクセサリーなどの小物におすすめの撮影ボックス
ジュエリー用撮影ボックス シーフォース「PX-260 」
LED:正面・全体・後部・スポットの4か所
ケルビン:5500K
照明の明るさ:無段階調整可能
CRI:不明
ボックスの内寸:192mm×155mm×145mm
ボックスの外寸:260mm×200mm×200mm
大型の物撮りにおすすめの撮影ボックス
バッグなどの商品を撮影する際に活躍するのがこちらの撮影ボックス。ボックスが90㎝四方と相当大きいですが、その分、45㎝程の商品も難なく撮影ができます。
可動できるライトバー2本で商品を照らしていくため、通常の撮影ボックスよりは自由度が高いため、撮影ノウハウを併せて活用すれば、撮影クオリティは上がっていくこと間違いないです。
SAMTIAN 撮影キット 90x90x90cm 4色背景
LEDの数:126個(63個の可変式ライトバー×2本)
ケルビン:5700K前後
照明の明るさ:15000Lm前後(無段階調整可能)
CRI:95以上
ボックスの寸法:40㎝~60㎝程の商品まで
折りたたみ可能なおすすめの撮影ボックス
モデル:T50
サイズ:50*50*50CM
色温度:5800K
パワー:24W
CRI:≥95
LED数量:140pcs
LED使用寿命:50000H
背景布:黒、白、青、黄色、グレー
入力電圧:AC 110Vと220VターンDC 12V
高い撮影ボックスと安い撮影ボックスの違いとは?
価格が高い撮影ボックスの特徴
■ 同じボックスサイズで価格に幅がある場合
・LEDライトの数
・LEDライトの品質
・背景色の同梱数
・作りの強度
・持ち運びやすさ(袋や取っての有無)
・撮影のしやすさ
・撮影バリエーションの豊富さ
■ ボックスサイズが異なる場合
上記の点に加えて、ボックスサイズが大きいことが特徴です。
ボックス自体が大きくなるので、LEDライトの数も当然多くなるのですが、大きいボックスであればあるほど、ライトの品質が悪いと痛い目を見ます。
可動式のものがあったり、明るいライトがあったりと様々な種類があるので、必要以上に大きいものは使わないようにしましょう。
価格が安い撮影ボックスの特徴
■ 同じボックスサイズで価格に幅がある場合
・LEDライトの数
・LEDライトの品質
・背景色の同梱数
・作りの強度
・持ち運びやすさ(袋や取っての有無)
・撮影のしやすさ
・撮影バリエーションの豊富さ
■ ボックスサイズが異なる場合
上記の点に加えて、ボックスサイズが小さいことが大きな特徴です。数センチから20㎝弱の商材を主に撮影される方は安価な撮影ボックスで問題ないでしょう。
購入時に注目して見ておきたい点
LEDライトの個数やCRI(LEDライトの品質100が最高)と撮影ボックスの作りです。
LEDライトの数が少なかったり、品質が悪いと当然どんなにいいカメラを使ってもいい商品画像には仕上がりません。
また撮影の角度やカメラの構える位置に幅がないものもありますので、どのような角度からの撮影が必要なのかは事前に頭に入れて探すようにしましょう。
撮影ボックスを自作する際におすすめの100均グッズ
セリア
用意するもの
- プラダン(110円) × 3
- 12SMD&LEDランタン(110円) × 3
- セリア上質模造紙(白)4枚入り (110円)
記事内の画像を見る限り、背面と床面の境目が暗いのは工夫次第でどうにかなると推定して、プラダンが有能である事がわかる作りです。
プラダンは後述するダイソーのパネルよりは光の透過度が少ないため、ライティングの個数や角度が肝になります。
ダイソー
- パネル×5
- パネル用ジョイント×2
- LEDライト×2
- 背景用模造紙×1
- 単3乾電池6本入り×1
100均でお金をかけずに行うので、先述の撮影ボックスなどには当然劣るクオリティになりますが、1000円程でここまでできるのであれば、コスパは十分だと思います。
キャンドゥ
用意するもの
・LED付撮影ボックス
特選街webさんの使用しているカメラがソニーのα7RⅢのようなので、画質がいいんですが、それを抜きにしてもフラットなイメージで撮るには十分なクオリティですね。陰影をつけたい場合はライトを足す必要がありますが、とりあえずの写真にしては問題ないクオリティに見えます。
撮影ボックスの使い方
組み立てから撮影開始まで3分
「組み立て→電源ON→被写体を置く→スマホや一眼レフで撮影」わずかなステップで商品撮影ができるため、非常に便利な撮影ボックスです。
撮影ボックスをおすすめしたい人
下記の条件に半分以上当てはまる人には自信を持っておすすめします。
①お金をかけないで商品撮影のクオリティを上げたい
②とにかく簡単に撮影の基礎を勉強したい
③商品数が少ない
④撮影ボックスの中に入る商材が半数以上を占めている
⑤撮影者が多い
⑥画像編集が業務を圧迫していない
⑦背景処理した画像は必要ない
しかし、ほとんど当てはまっていても、これに当てはまっている人には絶対におすすめできません。
画像編集を圧迫しているなら他の選択肢
上記の中の
「⑥画像編集が業務を圧迫していない」この項目だけは見逃せない項目になっていて、撮影の付随する業務として、編集業務があり、その中で背景処理や色味編集、バナー画像の作成など様々なクリエイティブ業務があります。
そこを圧迫されているとマーケティング施策、EC運営に大きな影響を与え、ひどい場合、新商品発売にEC掲載が間に合わない、ECサイトに掲載していない商品が倉庫にある、新しいマーケティング施策が打てないなど、売上の機会損失が発生します。会社によっては、そこを解消するだけで、2倍の売り上げになることもあります。
撮影ボックスを使うメリット
簡単に商品撮影ができる
なんと言っても簡易ボックスの良いところは簡単さにあります。簡単にできないと撮影が嫌になってしまうので、そうならないためにも場所を取らない場所に置けて、組み立てがすぐできるように工夫されている撮影ボックスは最良の手段の一つとして考えていいでしょう。
均一なクオリティで商品撮影ができる
何と言っても撮影ボックスの最大の利点は、「撮影ノウハウがなくても均一な画像クオリティで仕上げられる」点にあります。
・照明ボックスを組み立てる
・スイッチを入れる
・商品を置く
・スマホで撮影
・画像を転送
この5ステップで商品撮影が完了できるので、人や商品の入れ替えが激しい場合大きなメリットを生みます。
省スペースで運用できる
撮影ボックスは、ボックス内に照明が組み込まれているので、背景紙を敷いて撮影をするより、省スペースで運用が可能です。
省スペースになることで、オフィステーブルでの活用や今まで開かなかったスペースができるため、スペースの再活用によって生産性向上にも繋がります。
撮影スピードが速い
先述した、5ステップが基本ステップなので、良くも悪くもそれ以上でもそれ以下でもないです。
基本操作からブレる工程がないので、クオリティを一定に保ったまま、テンポよく撮影ができるため、主にリユース業で多く活用されています。
時間や天気などの外的要因に撮影日程が左右されない
屋内で撮影ができ、場所も大きく取られない、ボックス型で囲われているので、電気を消せば、撮影スタジオが簡単に完成します。それは、きれいに撮れる太陽光のクオリティには劣りますが、時間や天気を選ばない点の方が業務全体を考えたときにはプラスに働くのではないでしょうか。
いつでも同じ環境で撮影ができるようになるのは、撮影ボックスの大きな利点の一つです。
撮影ボックスを使うデメリット
メリットが多く上げられるのと同時にそれと同じくらい大きなデメリットが発生するのは忘れてはいけません。撮影ボックスには絶対に軽視してはいけない項目があるため、最後までお読みください。すべてを把握したうえで、撮影ボックスを使う方が圧倒的に満足度は高くなるでしょう。
もちろんデメリットを解消する方法もお伝えしますが、別のデメリットが発生するので、そこも踏まえて後述します。
撮影範囲が限定的
撮影ボックスのデメリットは6面のうち5面が囲われている仕様のため、商品撮影時にカメラを構える位置や角度に制限がかかります。そのため、好きな角度で撮れないこともあることは事前に把握しておくべきでしょう。
それを取っ払って自分でライティングを構築するとなるとセミプロやプロと同じ環境を自分で作っていくことになります。そこまでのレベルに行った場合、次のステップに進んでもいいと思いますが、クオリティとスピードはトレードオフの関係にあることは忘れてはいけない逃れられない事実です。
一定以上のクオリティは出せない
メリットでもあり、デメリットでもある、ライティングが一定という撮影ボックス。メリット面ではライティングが一定だからクオリティがブレにくいとお話ししましたが、デメリット側ではそのクオリティを超えられないということになります。
そのクオリティが超えたい場合どうするか?環境を変えるしかないので、もっと大きい撮影ボックスにするかライティングを足すか…そういった選択肢になります。ライティングを足すならLEDで調整できる方がやりやすいので、こちらをおすすめします。
商品画像の2次利用ができない
どの業務においても、前後業務との兼ね合いまでみて、効果があるかを考える必要があります。特に撮影は、どんなクオリティで、どこで使い、どのように画像使っていき、どんな効果を期待しているのかなどで撮影後に編集するか否かが決まります。
そこで重要なのが、商品だけを切り抜きする「背景切り抜き(白抜き)」という作業が必要かで作業量が2倍、3倍変わります。例えば、バナー画像に使う、POPに使う、背景合成をする、画像合成をするなどの加工が前提となっている場合、商品撮影後に背景処理の業務が発生します。
商品撮影が簡単にできても2次利用できない商品画像となるため、この部分の作業も踏まえて業務フローを考えていく必要があります。
押さえておきたい商品撮影に必要なカメラの基本
商品撮影をする場合、ライティング以外にカメラでも明るさを調整をします。その際に使われる機能をここでは3つ紹介します。
(1)絞り
(2)シャッタースピード
(3)ISO感度
順番に説明します。上記の3つはただ単に明るさを調整するだけのものではないので、注意が必要です
絞り
絞りには明るさを調整するだけでなく、被写界深度=ピントの合う範囲を狭くしたり、広くしたりする役目があります。
シャッタースピード
物撮りには明るさ調整以外はあまり使われませんが、シャッタースピードが速いと素早く動いているものもピタッと止まっているように見えるようになります。
ISO感度
最後はISO感度です。ISOは「イソ」と読みます。国際標準化機構(International Organization for Standardization)で策定された規格だそうです。覚えなくて大丈夫です(笑)
この三枚はISO以外の設定はすべて同じで、ISO感度は左が一番高く、右が一番低い値です。
暗い環境でも撮影できるので、暗い場所での撮影や夜景の撮影等に主に使われたりするのですが、一つ副作用があります。
「ノイズ」です。
ISO感度は非常に便利な反面、副作用を頭に入れながら撮影をする必要があります。この3点を抑えて、撮影をできるようになるとプロに一歩近づくのですが、正直「難しいでしょ」と思われてるのが、透けて見えます。
ですが、カメラの基本の3つと先に挙げた照明のお話がセットでテンプレートのようにどこからか呼び出せたら簡単じゃないでしょうか。
撮影と同時に5秒で背景切り抜きできる撮影ボックス
2分でわかる!自動撮影システムができること
わずか2分で、静止画12枚(30度ずつ回転&背景処理済)の画像が初心者でも撮影ができるため、撮影、編集の手間とコストを大幅に削減します。さらに大事な時間も浮くため、マーケティングにも専念できる時間が大幅に増えます。
クオリティのバラつきから解放
自動撮影システムは、誰でも同じクオリティで撮影できるようにライティングが保存&呼出しできます。教育の負担が劇的に減るため、新人さんにお任せ企業様もぞくぞく増えてます。
撮影、編集、加工のトータル工数と時間が1/3も夢じゃないです。
撮影後の自動加工は編集者を笑顔に
リネームして、加工するまでがシステムの肝。ここまでできるから業務負担が減り、精神的な余裕ができるため、新たなアイディアも生まれやすくなります。ライバルに差をつけるには、上位に少しでも追い付くにはアイディア力と行動力がセットで必要です。アイディアを練る時間と行動する時間を自動撮影システムで捻出できるかご相談ください。