【アパレルの撮り方のコツ】売上に影響する写真撮影の仕方を紹介

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2022年9月13日

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 目次

アパレルの撮影方法!代表的な6つ撮り方とアイディア

置き画・平置の商品写真

着用時に必要な小物を取り揃えて、撮影するとよりイメージが湧きやすく、購買意欲も高まります。イメージカットの際は以下のリストを参考に揃えて並べてみてください。

 

①ウェア(Tシャツやシャツなど)
②ブルゾン(アウター、セーターなど)
③ボトムス(ズボンやスカートなど)
④シューズ(スニーカー、パンプス、ブーツなど)
⑤靴下
⑥グッズ(財布、サングラス、アクセサリー、時計、帽子など)
⑦背景(背景紙、布、撮影小物など)

 

これらを揃えれば、あとは並べ方を考えるだけなので、物足りなさや素人感はなくなります。

撮影の際に気を付けておかなければならないことは撮影者(カメラ)より下からライトを当てましょう。ライトの下で構えると影が映り込んでしまうので、必ず撮影者は上から撮影してください。高さが足りない場合、被写体を下にするか、脚立などの上り自分が上に行くかしてみてください。


アパレル撮影にも最適

自動撮影システムは、「誰でも」「キレイに」「素早く」撮影できる環境を構築するのに適しています。
写真のセンスやカメラの知識はなくても大丈夫。加工が面倒な白抜き加工も一緒にできちゃいます。

 

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モデル着用の商品写真

モデルの着用イメージを撮影するシチュエーションはいくつかありますので、ご紹介します。

 

①街並みを活用したアパレル商品の撮り方写真(ロケ撮影)

 

ロケ撮影のメリット

・着用イメージがしっかりつかめる
・ライフスタイルの提案も写真の中で出来る
・自然光を活かせる

ロケ撮影のデメリット

・時間がかかる

 

 

②貸しスタジオを使った商品撮影

2つ目は自社スタジオ、貸しスタジオなどで撮影する方法です。背景紙を敷かずに撮影することで、おしゃれな空間を使って撮影できます。

背景を利用することは、背景によって印象が変わることでもあるので、様々なアングル角度から撮影をしてみてください。

 

貸しスタジオで撮影するメリット

・おしゃれなイメージカットが撮影できる
・背景にさほど気を配らずに撮影ができる
・背景バリエーションが豊富になる

貸しスタジオで撮影したときのデメリット

・予約手配が面倒
・準備の手間がある
・毎回費用がかかる

 

 

③モデルの一部を使った商品撮影

このように時計を目立たせて着用イメージの撮影をする場合、このようにファーストインパクトが時計に行くように、写真の構図を考える必要があります。

構図によって写真の印象は大きく変わりますので、写真に対して、被写体の位置や大きさなどを変えて撮影をしてみてください。

 

部分撮影のメリット

・着用イメージがしっかりつかめる
・ライフスタイルの提案ができる
・スタッフや素人でモデルが務められる

部分撮影のデメリット

・イメージが伝わりにくくなる場合がある

 

 

④背景を変えて撮影

思い切って背景色をこのように変えてみるのも面白いかもしれません。背景紙を変える、自作の背景を作って、差し替えができるようにするなど、色々な方法があるので、商品のイメージや色、季節などによって背景色を変えてみてはいかがでしょうか。

背景を撮影するメリット

・季節感を演出できる
・イメージコントロールができる
・おしゃれに見える

背景を撮影するデメリット

・豊富な背景紙の用意する必要がある
・画像加工で行う場合、モデルの光の当たり方と背景をシンクロさせる必要がある

 

マネキンやトルソーを使った商品写真

マネキンやトルソーを使った商品撮影は、簡単に着せ替えができる一方で、リアリティに欠ける部分もあり、社内モデルや自分自身もモデルになれないケースであれば、トルソーを選択するイメージです。

上記の写真のように店頭などで使う場合は、別なのですが、白背景や背景に特徴がある場合などは、写真から魅力が伝わらない可能性が高いため、あまりおすすめできません。

 

マネキンやトルソー撮影のメリット

・着用イメージがつかめる
・モデルの手配がいらない
・撮影に使用する商品サイズが統一されていて準備が容易になる

マネキンやトルソー撮影のデメリット

・着せ替えに時間がかかる
・モデル撮影よりはリアリティに欠ける
・躍動感がなくなる


1台でカメラマン3人分の生産性⁉

自動撮影システムは、「誰でも」「キレイに」「素早く」撮影できる環境を構築するのに適しています。
写真のセンスやカメラの知識はなくても大丈夫。加工が面倒な白抜き加工も一緒にできちゃいます。

 

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ゴーストマネキンの商品撮影

ゴーストマネキンは、一般的に使われているかと言えばそうでないのですが、使っている企業は、ストレスが相当なくなったという声が多いです。

上記のものはnano-universeとエスティファイブ社が共同開発したゴーストマネキンですが、非常に秀逸に作られており、必要な部分を残しつつ、不要な部分を取り除けるグッドアイディアが採用されたマネキンです。

 

ゴーストマネキン撮影のメリット

・着用イメージがつかめる
・ウェア(洋服)だけの写真が撮影できる
・平置き撮影とトルソー撮影の良いとこ取り
・編集がほとんどいらなくなる

ゴーストマネキン撮影のデメリット

・着せ替えに時間がかかる
・ゴーストマネキンの費用が高い
・通常のトルソーからゴーストマネキン化をさせた写真にする場合、高い画像加工スキルが必須
・外注では追加費用もしくは受け付けてくれない場合がある

 

→Amazonで購入する

アマゾンでも販売されておりましたが、相場はきっとこのくらいなのでしょう。
価格:143,278円(2022年9月現在)

ハンガー掛けの商品写真

ハンガーの商品撮影は、編集が面倒でやりたくないと思っている方も多いと思います。こちらはインビジブルハンガーと呼ばれるもので、撮影しており、ぱっと見浮いているように見えると思います。

→Amazonで見てみる

 

こちらは、株式会社チャナカンパニーから販売している商品撮影用に作られたニッチな商品で、Vの字で可動部分も三か所あり、使い勝手も良いです。何より、ハンガーを消す作業がほとんどないので、画像編集や加工も楽になります。

ハンガー掛けの撮影は、ドレープ感や素材感が出やすく、セッティングもほぼ必要ないため、誰でも撮影できる反面、重力が悪い方向に働いて、ウェアの良さを消してしまう場合もあるので、注意が必要です。

 

(ゴースト)ハンガー撮影のメリット

・簡単に撮影ができる=効率化
・立体感のある着用イメージに近い商品画像
・場所を取らない=省スペース運用
・ゴーストハンガーを使うと加工業務を減らせる
・ほとんど費用が掛からない

(ゴースト)ハンガー撮影のデメリット

・整形できる幅が限られている
・ハンガーや素材や重さによって、商品がヨレヨレに見える
・通常のハンガーを加工する場合画像加工の技術が必須
・安っぽい印象を受ける

ロゴやデザインをフォーカスした写真

ロゴデザインなどの商品画像はアパレル撮影には、必須と言っていいでしょう。

ロゴのデザインが有名なものからおしゃれなもの、「立体感や平坦」、「刺繍やワッペン、プリント」などロゴの表現とその場所の見え方は買い手側には割と重要な要素です。

その位置に、ワッペンじゃなくて刺繍じゃないと買わない、プリントが好き、その位置にブランドロゴはちょっと…など色々な意見があるので、その不安感をなくすための材料として、撮影するのがマストです。

アパレル撮影に欠かせない10個の準備

アパレル撮影に必要な機材や道具(人)を10コご紹介します。

①カメラ/スマホ
②三脚
③光源となる照明
④レフ板やフォームボードなどの白い反射板
⑤テープやピンなどの留め具
⑥モデル
⑦トルソーやマネキン
⑧アイロン/スチーマ―
⑨白い背景
⑩吊り糸/テグス

1.カメラまたはスマホ

まずは、一眼レフカメラやミラーレス一眼を用意するか、できるだけ新しくハイスペックなスマホを用意してください。変に古い10年前の一眼レフを引っ張ってくるより、最新のiPhoneやカメラにこだわったスマートフォンの方がキレイに撮影できるので、探してみてください。

 

2.三脚

次に三脚ですが、三脚はあってもなくても商品撮影やモデル撮影は可能ですが、使用した方がキレイに写真撮影ができる場合もあるので、用意しておきましょう。

カラーバリエーションの撮影時には、同じ位置でずっとシャッターが切れるので特に重宝します。

3.光源(照明・自然光)

照明や光源はいくつかありますので、以下の中から環境に合ったものをハイブリッドで使っていただければと思います。

 

①ストロボライト =上級者向け

②LEDライト/定常光 =初心者から中級者向け

③自然光 =初心者から上級者まで

 

まずは、環境に左右されない②から始めていくのをおすすめします。

4.レフ板やフォームボードなどの白い反射板

レフ板などは、最初はなくても、問題ないですが、細かいディティールの表現力をUPさせたり、ライトが足りない場合に反射させて、光量を補うことができるため、余裕があればご用意をいただくことをおすすめします。

5.テープやピンなどの留め具

テープやピンなどは頻繁に使うので、揃えておきましょう。

シルエットや見栄えをよくするために、カメラ側から見えない位置で一部固定して、撮影する場合があります。基本的には何かを固定して撮影する場合に使います。

穴が開けられない商材の場合、クリップやテープを頻繁に使うので、あると便利です。

 

6.モデル

モデルさんの調達は非常に厄介です。そのため、解決方法は世の中のサービス・手段がたくさん出回っています。

①COLORFULLY
公式サイト

②SASAGE.AI
参考記事

③フリーランスなどでモデルを雇う
ラフモ公式サイト

④自社でモデルを募る

⑤自分がモデルになる

①~③は企業のサービスなので、是非ページを見て、問い合わせて、予算感を確かめてみてください。

④、⑤はD2Cの企業やEC専売の企業がよく行っている手法で、一般的になりつつあります。また、顔を出したくない人でも、下を向く、横顔が基本で進めるか、あごから下を切ってモデル画像とすることもできるので、要望に応じて進めていきましょう。

7.トルソーやマネキン

モデルなどを使用しない場合、トルソーやマネキンで進めていく必要があります。半身トルソーや全身トルソ―などはモデルさんの手配が必要なくなるため、商品撮影のスケジュール調整しやすくなる一方で、手間の割には着用イメージとしては、あまりいい効果を得られない場合もありますので注意が必要です。

現在、重要視されているので、リアリティや購入後のイメージ想起がしやすいコンテンツです。生活に溶け込んだイメージを持たせつつ、購買意欲を掻き立てる画像を目指していきましょう。

8.アイロンやスチーマー

アパレルの場合、ウェアがつきものですが、シワなくキレイに納品ということはないので、商品撮影前にアイロンやスチーマーでシワを伸ばしたきれいな状態で、撮影を進めていきます。

9.白い背景

白い背景は、商品撮影をする上で必須アイテムです。モールに出店する場合でも、自社サイトを立ち上げる際も、商品画像が白背景である方が魅力が伝わりやすいと言われています。

Amazonや楽天などの消費者のビッグデータを所有するプラットフォームが、メイン画像を白背景にすることを義務化しているのが、何よりのエビデンスデータになります。

10.吊り糸/テグス

アパレルの商材の中でバッグなどを扱っている場合、持ち手などを重力に逆らって固定して写真を撮影したい場合、釣り糸が必須になります。

一番簡単な仕組みとしては、バッグを台に乗せて、ハンガーラックに吊り糸を掛けて、バッグの持ち手を吊り糸で持ち上げる方法です。

アパレル商品の撮り方(撮影の手順)

1.撮影する服やグッズの準備

撮影に使用する服やグッズを準備します。服はハンガーにかけておくと撮影の手間が一つ減らせて、アイロンやスチーマーなども行いやすくなります。

グッズに関しては、棚を用意することで、写真撮影までの時間を短縮できるため、一つ一つの工数をまとめて行うようにすると業務効率化がはかれます。

また、商品カテゴリーはできるだけ、まとめて撮影を行うことと商品の大きさを順々にすることで、無駄な動作が大幅に減らせます。

2.写真スタジオの準備、設営

スタジオの準備については、大枠3つを用意します。

 

①背景紙
②照明
③カメラ

① 背景紙 

背景紙は、「背景紙と背景紙スタンド」の2つから成り立っています。写真のように背景紙スタンドの上部のポールに、背景紙を入れて垂らしていきます。

背景紙は、撮影の領域や写真に写る範囲を予めカメラで確認してから、テープで横や先端を数か所止めておくとズレなくなるため、商品撮影時のストレスは防げます。

背景紙の位置が固まったらモデルさんや自分自身、トルソーなどの被写体を仮置きして仮撮影をしてみるとセッティング後の微調整が少なくなります。

② 照明環境 

照明は先述した通り、3つのいずれかの光源を使っていきます。

ー自然光の場合

ストロボライトと同等かそれ以上の光量が、無料で使える恵みの光源です。しかしながら、使用条件や環境が厳しく、その恩恵が受けられない建物や環境にある企業、家、スタジオも多いと思います。

もし使える場合は、トレーシングペーパーは用意しておきましょう。光量が強すぎる場合、トレーシングペーパーを窓に貼るなどして抑える(拡散)することができます。

 

ーストロボライトの場合

プロ並みの画像品質が保てる一方で、ライトヘッド、ソフトボックス、Cスタンド、電池パック、ポケットウィザードが必要となり、扱い方をある程度勉強して、実戦に移さなければなりません。

そのため、カメラオタク、撮影オタクじゃない限りストロボライトの使用は避けることをおすすめしますが、もし挑戦する!という方には「モノブロック」と呼ばれる単体式のストロボライトが比較的安価で使いやすくて、品質も良いため、おすすめです。

モノブロックと一緒にソフトボックスも忘れずに購入しましょう。モノブロック単体だと単一方向に強く当たるだけなので、光を拡散させて商品全体に光を当てるようにするためにソフトボックスつけて、撮影をしてみてください。

 

ー定常光(ライト)の場合

定常光のライトはストロボライトほどの明るさを保てるほどの光量はないですが、撮影しないとわからないストロボライトと比べて、常に光っている状態で調光ができるため、カメラのライブビュー機能を使用すれば、撮影前に仕上がりイメージが確認できます。

数千円のライトを使用されている、もしくは照明を組んだことがない方は、1~2万円ほどの定常光ライトを2灯揃えるだけでも、全く違うクオリティ商品写真が撮影できるでしょう。

③ カメラ 

商品撮影は基本的には設定が細かく調整できる一眼レフカメラもしくはミラーレス一眼をおすすめします。最初はわからなくても、徐々に設定を覚えて知識をつけていくことで、商品撮影で表現できる幅が大きく変化していきます。

また初心者の方は、三脚を使用して撮影することをおすすめします。せっかくの良い写真が手振れでNGになることも考えられますので、撮影時に三脚を使用して安定した撮影品質を維持できる体制にしましょう。

商品撮影時は、カメラは正面に構えるのが基本になります。もちろん作りたい画や表現によっては少し斜めから撮影する場合もあるかもしれませんが、その場合は基本は、被写体に動いてもらうフローになります。

3.照明の設置

照明の設置方法はいろいろなバリエーションがあるのですが、基本はカメラの横や上に置いてみて、商品がどのように写るか確かめてみましょう。

①照明と被写体の距離
②照明の角度
③照明の場所
④照明の強さ

これらの4つで商品の見栄えが大きく変わってきます。

商品全体に照明が行き渡るように設置することを前提に、「ライトを置いて→動かして→カメラ越しに見る」を繰り返して一番見栄えが良くなる位置を探ってみてください。

手持ちの場合、シャッタスピードは1/200~1/250を目安に写真がブレない設定で行います。またF値は9~13を目安に設定すると明るさの調整もしやすく、写真のクオリティもキレイにものに仕上がると思います。

これらを目安に撮影を始めてみると、失敗は少なくなると思います。

 

ストロボライトを使用される場合は、ブログ記事だけで学べるようなものではないので、YouTubeやカメラマンの直接指導などを参考に実践と勉強を繰り返していただくことをおすすめします。

 

下記の動画で、照明位置によって見栄えがどう変化するかを解説しています。

4.モデル・トルソーに着せるスタイリング

着用画像を掲載する際はできるだけ、モデルを活用してスタイリングをすることをおすすめします。カメラマンの意図を汲み取った撮影をすることも重要なのですが、最も重要なことは、ユーザーが求めている画像を撮影ができているかどうかです。

洋服のシルエットや素材感、生地感や服そのものの動き方、色味、イメージがどのように写真を通して感じ取れるか。その商品画像でユーザーが購入判断を進めるのに必要な情報が読み取れるかを常に念頭に置く必要があります。

カメラのノウハウだけでなく、マーケティング目線でスタイリングを考えていかなければなりません。

トルソーに着せる場合、着用イメージはモデル程わかりやすくならないもの、撮影の準備等は簡単になるため、とにかく人材を動かさず、スピード感を持ってサクサク進める場合は、おすすめです。

また下記のようなゴーストマネキンも世に出て来初めていますので、画像の加工や編集を減らしたいと考えている企業にとってはうってつけのトルソーです。詳しくは下記のセクションにてご紹介しています。※スキップできます。

5.ハンガーや平置きのスタイリング

・ハンガー掛けの場合

ハンガーの商品撮影は、編集が面倒でやりたくないと思っている方も多いと思います。こちらはインビジブルハンガーと呼ばれるもので、撮影しており、ぱっと見浮いているように見えると思います。詳しくは、かきの6つのアイディアでご紹介します。

 

・平置き/平面/置き撮りの場合

着用時に必要な小物を取り揃えて、撮影するとよりイメージが湧きやすく、購買意欲も高まります。詳しい撮影方法やアイディアは後述しますので、気になる方はこちらでスキップしてください。

 

6.カメラやスマホの設定

カメラの設定は写真の明るさを決める重要な要素となるので、オートでの撮影は、再現性がなくなるので極力避けましょう。

①絞り/F値

絞りは、数値によって得られる効果が違います。明るさだけでなく、ピントの合う範囲も変わってくるため、極端な設定変更はあまりおすすめできません。おすすめは「9~13」あたりを目安に撮影するのがおすすめです。

→【初心者必見】F値で写真の表現が変わる!絞りと露出の基本と応用を3分解説

 

②シャッタスピード

商品撮影において、シャッタスピードは手ブレを防ぐ役割と明るさを調整する役割があります。手持ちの場合は1/200秒より早いシャッタスピードで撮影し、三脚を使用して写真を撮る場合、1/50秒までを目安に撮影すれば、ブレを防ぎつつ、明るさも調整できます。

→【初心者向け】シャッタースピードの基本と設定と作例を紹介

 

 

③ISO感度

ISO感度は、至って単純な仕組みで、強制的に明るさを上げてくれる便利な機能です。数値が大きければ明るくなります。しかし、便利なものには副作用があるのがつきもの。数値を上げて明るくすると、写真に「ノイズ」が入りますので、細かいザラザラ感が表現として加わってしまいます。

ISOは200~800までを目安に調整していただくことをおすすめします。古いカメラを使用される場合は400~500を目途に上げないようにするとノイズが入りにくくなります。

→ISO感度を使いこなしてプロっぽい写真へランクアップしよう!

 

④ホワイトバランス

ホワイトバランスは、すごくこだわらなければいけないことでもないのですが、プロカメラマンはしっかり設定しています。ひとまずはAutoで行っても問題ないです。色味をできるだけ肉眼で見るのと同じように近づけたい場合は、撮影前にグレーカードを使用して、ホワイトバランスを合わせることをおすすめします。

7.アパレル商品の撮影

ここまでに学んできたことをセッティングして、実際に撮影をしてみてください。

①どのような写真、雰囲気を目標としているかを確認します。
②被写体の明るさを照明とカメラの設定を変更しながら何枚か試し撮り
③写真を確認して、問題なければ、撮影開始
④商品全体の写真から撮影
⑤ディティールの撮影
⑥イメージカットの撮影(モデル等撮影)

上記の商品撮影フローで10枚は最低でも撮影しましょう。ZOZOTOWNを基準として考えているユーザーも一定数いるので、カラーバリエーションなども含めて10枚から20枚の撮影を理想値とするのをおすすめします。

 

8.撮影した写真のレタッチや画像編集

撮影した商品画像は余程のことがない限り、Photoshopやlightroomなどで画像編集を行います。もしスマホアプリでの画像編集の経験しかないようであれば、YouTubeで「Photoshop 使い方」と検索すれば、初心者向けの動画出て来ますので、勉強しながら挑戦してみてください。

画像編集で行うことはいくつかあります。

①背景処理(背景切り抜きや色味補正、背景の差し替え)
②商品の色味編集
③トリミング
④サイズの加工
⑤テキストの挿入
⑥画像合成

やらなければいけないことが多いので、画像編集や撮影の工数を減らすために、業務効率化ができる方法を考えていきましょう。

アイテム別/カテゴリー別のおすすめ演出を紹介

【トップス】シャツ、Tシャツ、ニット、ジャケットなど

引用:ZOZOTOWN

トップスの撮影は、企業の環境ごとによって方針が大きく異なりますが、可能な限り、モデル撮影で着用イメージを演出していくことをおすすめします。
※Tシャツに関しては、平置き(置き画)で撮影されることが多い

ZOZOTOWNはアパレル商材を扱っていますが、大きな倉庫兼撮影スタジオで、何十人のモデルが並んで撮影していると言われています。それだけの設備があるため、ZOZOTOWNの商品ページは基本がモデル撮り、それに合わせて企業側で用意する場合の商品画像もモデル撮りが基本になります。

上記から読み取れることは、アパレルの撮影とモデル撮りは相性が良く、売上にも直結するということです。

 

トップスのおすすめ演出

モデルを活用して、着用しているイメージが付きやすい背景(ロケや貸しスタジオ)での撮影がおすすめ

【ボトムス】パンツ、スカートなど

トップス同様にボトムスやパンツ、スカートなどもモデル撮り撮影枚数やクオリティと売上の相関係数は高いとみていいでしょう。またボトムス関しては、置き撮りも非常に相性が良いので、組み合わせると相乗効果が期待できます。

 

デニム(ボトムス)で有名なJAPAN BLUEのオンラインショップ「デニム研究所」の商品ページを覗いてみます。

引用:デニム研究所

 

上記の通り、モデル撮りと平置きの撮影をうまく融合させてボトムスのチャームポイントを訴求しています。

モデル撮りが基本になっているユニクロでも同じ構成です。

引用:ユニクロ公式オンラインショップ

 

 

ボトムスのおすすめ演出

モデルを活用して、着用しているイメージが付きやすい背景(ロケや貸しスタジオ)での撮影がおすすめ
※背景紙を使用して撮影枚数を多くするのもトレンド

【靴】スニーカー、ヒールなど

 

靴は、モデル撮りが一番簡単かつ効果が高い写真が作成できますので、よほどのことがない限り靴の撮影はモデル撮りをメインにした方がいいでしょう。

モデル撮りのメリットデメリットを比較してみると、トップスやボトムスに比べて、体系の差が出にくく、顔出しもなくて問題ない、履き替えが簡単な上に、上半身が写らなので、遠隔で自分自身で撮影することも可能になります。

 

スニーカーのおすすめ演出

モデル(顔出し不要)を活用して、着用しているイメージが付きやすい背景で撮影できるロケ撮影がおすすめ

【帽子】ハット、キャップなど

帽子の商品撮影もモデルカットは非常に有効です。顔の大きさはある程度体系によって幅はあるものの、大枠は想像できる範囲なので、モデルの情報と一緒に掲載することで、つばの長さや帽子の深さ、コーディネートのアイディアなどが商品写真から得られるのは非常に助かります。

帽子はウェアや靴などと違いなくてもいいものなので、WEB上でどう提案できるかが勝負になります。店頭の接客に近いイメージで商品ページや画像コンテンツを作成することをおすすめします。

→O帽子の商品撮影もモデルカットは非常に有効です。顔の大きさはある程度体系によって幅はあるものの、大枠は想像できる範囲なので、モデルの情報と一緒に掲載することで、つばの長さや帽子の深さ、コーディネートのアイディアなどが商品写真から得られるのは非常に助かります。

 

帽子はウェアや靴などと違いなくてもいいものなので、WEB上でどう提案できるかが勝負になります。店頭の接客に近いイメージで商品ページや画像コンテンツを作成することをおすすめします。

下記の帽子メインとモデルメインの参考サイトをご覧いただき、自分はどのように感じるのか体験していただければと思います。

 

帽子のおすすめ演出

モデルを活用して、着用しているイメージが付きやすい背景での撮影(ロケ)がおすすめ

 

【帽子メインで掲載】

CA4LA公式オンラインショップ

NEW ERA公式オンラインショップ

 

【モデルも掲載】

OVERRIDE公式オンラインショップ

LOCK&Co

 

【バッグ】トートバッグ、手持ちバッグ、ショルダーバッグなど

引用:吉田カバン公式サイト

 

バッグの撮影は、手をかけて撮影することが多く、大変なことで有名です。バッグの中を見せるかっとは照明の位置や角度で見栄えが大きく変わります。

機能やデザイン性を兼ね備えたバッグなどは上記の画像のように20枚近く画像が必要になる場合もあるため、ユーザーの購買判断を後押しするような画像作成を心がけて撮影することをおすすめします。

 

バッグのおすすめ演出

・ペットボトルやスマートフォン、パソコンなどのサイズが容易に想像できるものを使った写真もしくは動画を撮影
・モデルを活用して、着用しているイメージが付きやすい背景(ロケや貸しスタジオ)での撮影がおすすめ

【小物】眼鏡やサングラス

引用:RayBan公式サイト

 

メガネやサングラスの撮影方法は、「真正面もしくは正面の少し上」からの撮影か「真俯瞰もしくは真俯瞰に近い俯瞰」の位置から撮影を行うのが一般的です。

またメガネやサングラスは鏡面部分が多いため、真横からの撮影だとカメラマン側の環境をしっかり写してしまう場合があります。構える角度を変更したり、少し上から撮影したり、トレーシングペーパーやらで映り込みを最小限にとどめられるよう工夫して撮影していきましょう。

 

眼鏡/サングラスのおすすめ演出

できる限りモデルを活用して、着用しているイメージが付きやすい背景(ロケや貸しスタジオ)での撮影がおすすめ

 

【参考サイト】

ZOff

OWNDAYS

眼鏡市場

 

【小物】腕時計・アクセサリー

引用:ナノユニバース公式サイト

 

腕時計やアクセサリーは、最も商品撮影が難しいとされているカテゴリーです。

反射する素材や輝くものが多いことから照明や光源の当て方や強さで商品写真の品質が大きく変化します。キレイに見せすぎても現実とギャップが生まれますし、ライティングがうまくいかないと価格相当の魅力が写真から感じられずに、離脱する原因を生んでしまいます。

ポイントを抑えて撮影をしていきましょう。

 

腕時計/アクセサリーのおすすめ演出

静止画で魅力を存分に伝え、社内モデルを活用して使用イメージでPRする

 

アパレル商品の撮影・撮り方についてよくある質問

アパレル商品を撮影時のおすすめなカメラ設定は?

カメラの設定についてこれまでお話してきた内容をまとめます。

【一眼レフカメラ・ミラーレス一眼の場合】

モードダイヤル:M

F値(絞り)  :9~13を目安に設定

シャッタスピード:手持ちの場合[1/125~1/250秒以上に設定]、三脚の場合[~1/40まで設定可]

ISO感度:200~800で設定(古い機種の場合は~500で設定)

ホワイトバランス:Autoで可(色味にこだわるならグレーカードを使う)

iPhoneなどのスマホでも綺麗に撮影するポイントは?

スマホの場合、全てをオートに委ねても問題ありません。

しかし、使うと失敗する3つの機能を紹介します。

①インカメラ

②ズーム機能

③フラッシュ機能

スマホ撮影の3禁です。

必ず高性能なアウトカメラ(背面のカメラ)を使用して、ズームやフラッシュは使用せずにそのまま撮影してみてください。

一眼レフカメラの設定と同じにできる部分は調整して、あとはスマホの機能に委ねてみるのもおすすめです。

この記事を書いた人
アライ  ユウキ
荒井 裕希
 
アパレル雑貨や携帯販売、食品の販売などBtoCで10年。その後自動撮影システムの営業に就き、3000を超える方と商談を行い、担当事例は100社を超える。8割がアパレルや雑貨関連の企業で、大手~スタートアップまで企業規模を問わず担当

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